紀ノ国屋は10月16日、TOUCH TO GO(TTG)が提供する無人決済システム初導入店となる小型店「KINOKUNIYA Sutto(キノクニヤ スット)目白店」をJR目白駅の改札外にオープンする。10月15日には開業に先駆けて媒体向けの内覧会を実施。レジ業務が無いことで、買い物時間は約半分程度になるという。
紀ノ国屋の堤口貴子代表取締役社長は、「人手不足の解消や回転率の向上など、TTGを導入したことでどのような効果が得られるのか、これから検証していきたい」と期待する。さらに「最初は戸惑う人が多いかもしれない。しかし、Suicaが慣れ親しまれたように、使っていればスムーズになるはす」と将来を見据える。駅は同じ人が何度も利用することが多いので、慣れるのも早いはずだ。
決済方法は交通系ICカードのほか、クレジットカードでも可能。問い合わせについては、遠隔コールセンターで一括対応する。酒類を購入する場合は、タッチパネルのカメラからバックヤードのスタッフが確認し、必要であれば身分証の提示を求める。
1日の想定利用者数は350人ほど。KINOKUNIYA Suttoと同じ場所で、以前運営していた紀ノ国屋よりも多くなる見込みだ。一度に入れるのは最大7人。定員になると入り口のゲートが開かなくなる。
利用に際して一つ気を付けたいのは、商品を戻す場合は元の位置に戻すこと。利用者が一度手に取った商品を他の場所に置いてしまった場合、その商品が購入一覧に残ってしまうためだ。
常駐スタッフを3人から1人に減らしたり、レジスペースを削減したりと、導入することでさまざまな影響があるTTG。さらには、コロナ禍における接触機会の低減にもつながるという、ニューノーマルに対応したサービスと言える。今はまだ、次世代の買い物体験として注目される段階だが、コストや手間がさらに低減すれば導入企業が増え、日常の一コマになる可能性は十分にあるだろう。(BCN・南雲 亮平)
買い物でも“タッチしてゴー”
KINOKUNIYA Suttoのコンセプトは、「スッと寄るだけで楽しい紀ノ国屋」。商品を手に取って、決済エリアのタッチパネルで購入金額と商品を確認、交通系ICカードなどで“ピッ”と決済するだけで買い物をすることができる。紀ノ国屋の堤口貴子代表取締役社長は、「人手不足の解消や回転率の向上など、TTGを導入したことでどのような効果が得られるのか、これから検証していきたい」と期待する。さらに「最初は戸惑う人が多いかもしれない。しかし、Suicaが慣れ親しまれたように、使っていればスムーズになるはす」と将来を見据える。駅は同じ人が何度も利用することが多いので、慣れるのも早いはずだ。
商品を手に取るだけで登録完了
商品の登録は、天井に設置された約30台のカメラや600ほどのセンサーで行う。レジでの商品登録や支払額の確認、袋の要不要の確認などがない分、スムーズな買い物になる。また、手に取った商品をそのまま自身の鞄に入れても商品一覧から漏れることはないので、買い物後に仕舞う手間も省ける。決済方法は交通系ICカードのほか、クレジットカードでも可能。問い合わせについては、遠隔コールセンターで一括対応する。酒類を購入する場合は、タッチパネルのカメラからバックヤードのスタッフが確認し、必要であれば身分証の提示を求める。
1日の想定利用者数は350人ほど。KINOKUNIYA Suttoと同じ場所で、以前運営していた紀ノ国屋よりも多くなる見込みだ。一度に入れるのは最大7人。定員になると入り口のゲートが開かなくなる。
利用に際して一つ気を付けたいのは、商品を戻す場合は元の位置に戻すこと。利用者が一度手に取った商品を他の場所に置いてしまった場合、その商品が購入一覧に残ってしまうためだ。
高輪ゲートウェイからの進化
TOUCH TO GOは、KINOKUNIYA Suttoの開業にあたり、3月に開業していた高輪ゲートウェイ駅にある「TOUCH TO GO」直営店で得た知見を生かし、カメラやセンサーの認識精度を向上している。今後は、導入時のコストダウンと、外注による導入を可能にするための標準化に努めていく計画だ。そのノウハウも、導入1号店の開業を進める中で蓄積できたという。常駐スタッフを3人から1人に減らしたり、レジスペースを削減したりと、導入することでさまざまな影響があるTTG。さらには、コロナ禍における接触機会の低減にもつながるという、ニューノーマルに対応したサービスと言える。今はまだ、次世代の買い物体験として注目される段階だが、コストや手間がさらに低減すれば導入企業が増え、日常の一コマになる可能性は十分にあるだろう。(BCN・南雲 亮平)