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「呑める街灯」登場、スタンドテーブル化で感染対策しながら飲食できる

時事ネタ

2020/10/06 13:00

 東京、上野・湯島にある仲町通りで、商店街の街灯をスタンドテーブル化する「ガイトウスタンド」の取り組みが始まっている。これは、街灯に着脱式のテーブルを設置しテイクアウト飲食を楽しめる街角空間を創出するwithコロナ時代の飲食店街のニューノーマルを探る試みとなる。そして今回、「飲める街灯誕生!上野・湯島ガイトウスタンド&テラス」と題し、10月9日、10日の2日間、デビューイベントを開催する。

街灯をスタンドテーブル化して屋外で飲食できるようにした

 飲める街灯誕生!上野・湯島ガイトウスタンド&テラスは、一気に20台程度までガイトウスタンドを増設し、それらを気軽に体験・利用できる特別企画となる。会期中は、人気店も多い沿道の飲食店が積極的にテイクアウト商品を提供し、よりどりみどりのメニューをガイトウスタンドで味わえる。新型コロナウイルス対策として屋内での三密を避けながら、街角での新しい飲食スタイルが楽しめる。
 
「飲める街灯誕生!上野・湯島ガイトウスタンド&テラス」

 当日は、スタンド周りの清掃・美化の取り組みとして、1.5周年を迎える湯島の「本とメイドの店 気絶」とのコラボにより、メイドが順にスタンドを掃除・消毒して回るプログラムも展開。また、17時頃から始まる「スタンド設置体験会」では、ガイトウスタンドの設置を体験したり、設計者の説明を聞いたりすることもできる。
 
湯島、上野、御徒町からアクセスのいい「仲町通り」

 なお、ガイトウスタンドの取り組みは、千代田・文京・台東の3区をつなぐ回遊性の高い都市ビジョンを掲げる東京文化資源会議・上野スクエア構想PTと、コロナ禍の影響を受ける飲食店を支援したい上野・湯島の地元商店会+ビルオーナー、文化資源を活用したまちづくりを実践している東京大学都市デザイン研究室が連携して進める「アーツ&スナック運動」の一環として企画したもの。
 

 今年5月頃から検討と試作を進め、8月に台東区の道路占用許可を得て、9月から試験的に設置している。国交省による道路占用基準の緩和を活用したテラス営業が現在全国で増えつつあるが、そのなかでもとくに個性的な取り組みとなっている。

 10月16日以降も、金曜日と土曜日はスタンドテーブルを継続的に設置する予定(最長11月末まで)で、デビューイベントの2日間を楽んだ人も逃した人も、引き続きガイトウスタンドを利用することができる。