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Go To Travelクーポン・電子クーポンでも採用 「ユーザースキャン方式」とは?

 PayPayをはじめとするスマートフォン(スマホ)決済サービスは、スマホ上でバーコードやQRコードを提示し、店員が読み取る「ストアスキャン」方式と、自分で店頭に掲示されたQRコードをスキャンし、金額を入力して支払う「ユーザースキャン」方式の2通りに対応。ストアスキャン方式のバリエーションとして、決済用コードを表示したスマホの画面を自分でレジ前の読み取り機にかざす方式もあり、慣れると、かざすだけの「セルフスキャン」が最も分かりやすい。

ユーザースキャン方式のイメージ

PayPayがユーザースキャン方式の仕様を改良 決済後に画面回転が不要に

 レジのオペレーション効率を重視する企業がストアスキャン方式、スーパーなどのコスト削減を第一とする企業が導入費用や手数料負担の少ないユーザースキャン方式を採用するケースが多い。

 ユーザースキャン方式の場合、支払うために入力した金額をレジで店員に確認してもらう必要があり、ストアスキャン形式や電子マネーやクレジットカードなど、ほかのキャッシュレス決済サービスに比べ、支払いに時間がかかり、不便であるといった声が多かった。

 9月16日にPayPayは、ユーザースキャン方式のみ対応する店舗で、PayPayアプリに入力した金額を店員に確認してもらう際、アプリ画面が自動的に180度回転する機能を追加。「お店の人に提示してください」というメッセージも表示する。この仕様変更によって、ユーザースキャン方式でもよりスピーディーに簡単・便利に決済ができるようになった。「スマホ決済は面倒」「特に読み取る方式は面倒」というイメージ改善にもつながりそうだ。
 
PayPayアプリの画面回転時の画面イメージ(ユーザースキャン方式のみ)

Go To Travelクーポンの電子クーポンも「ユーザースキャン方式」なので注意

 10月1日から本格的に開始した「Go To トラベルキャンペーン」の割引対象の宿泊・旅行商品を購入すると、旅行金額に応じてもらえる地域共通クーポン(Go To Travelクーポン)の電子クーポンは、スマホ決済サービスと同じ、店頭に掲示されたQRコードを読み取るユーザースキャン方式を採用している。予約した旅行代理店・旅行サイトに応じて提供形式が決まり、例えば「Yahoo!トラベル」では、全て電子クーポンでの提供となる。
 
受け取ったGo To Travelクーポンの電子クーポンの使い方

 電子クーポンでの受け取りの場合、現地でクーポンを使う際に戸惑わないよう、事前にLINE PayやPayPay(スキャン)、d払い(読み取る)、au PAY(コード読取)など、主要スマホ決済サービスのユーザースキャン方式を事前に使ってみて、慣れておくことをおすすめしたい。ポイントは「QRコードを読み取る」「決済前に入力した金額を見せる」「決済完了画面を見せる」の3ステップだ。(BCN・嵯峨野 芙美)