出前館の加盟店が3万店舗突破、緊急事態宣言後に急増

販売戦略

2020/08/19 18:00

 日本最大級の出前サービス「出前館」は、今年7月に加盟店数が3万店舗を突破した。


 出前館は、「しあわせは すぐ届く」をタグラインに掲げ、自宅やオフィスで食事をする際に、弁当、中華、カレーやハンバーガーをはじめとする多数のジャンルから食事を注文でき、お届けまで最短20分という出前サービスを運営している。

 もともとは宅配ピザ、宅配寿司などを中心とした宅配専門店を多くそろえていたが、店舗に代わって配達を行う「シェアリングデリバリー」の仕組みを強化し、近年はファーストフードや弁当、ラーメンなどの日常食から、こだわりの料亭やレストランなどの地元のお店の美味しい食事まで、ラインアップが広がっている。加盟店舗数は、この1年間で1万店舗以上増加し、7月に3万店舗を突破した。

 出前館の加盟店が3万店舗を突破した背景には、いまだに猛威を振るっている新型コロナウイルスの影響や、出前館のシェアリングデリバリーの拡大が加速したことが挙げられる。今年に入り、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、飲食店の営業短縮や自粛を余儀なくされ、外食産業は大きな影響を受けている。

 出前館では、飲食店が新たに出前を始めやすいように、4月に手数料の助成をスタートしたことから、店舗数の増加がさらに加速した。また、6月に沖縄県、鹿児島県、7月に新潟県、愛媛県、8月に長崎県、岡山県、宮崎県などへの展開も進み、現在、1都1道2府20県でシェアリングデリバリーの拠点が広がっている。