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混戦模様のドライブレコーダー市場、20年上半期を制したメーカーは?

 全国の家電量販店やECショップのPOSデータを集計する「BCNランキング」によると、2020年上半期(1月~6月)のドライブレコーダー市場で販売数量シェアが最も高かったメーカーは、コムテックだった。2位とは0.9ポイントと僅差の27.9%。シェア推移も混戦模様で、今後の展開が注目される。


 コムテックの20年上半期は2位からのスタートだった。1月のシェアは21.7%と、1位のJVCケンウッドに4.0ポイント差をつけられていた。その後、両社は競り合い続けている。2月、3月はコムテックが30%台までシェアを伸ばし1位に立っていたが、4月に再び2位にランクダウン。5月には首位の座を奪い返したが、6月は再びJVCケンウッドに抜かれている。
 

 人気の製品は、前後2カメラモデルのコムテック「ZDR-015」。フルHD200万画素の撮影に対応し、前後の車のナンバーまでしっかりと記録することができる。HDR/WDR対応で、白とびや黒つぶれを抑えながら夜間の映像もきれいに残すことができる。実勢価格は2万円前後だ。
 
 
コムテック「ZDR-015」

 ドライブレコーダー市場は、新型コロナウイルスの感染防止のために緊急事態宣言が出された影響で、一時、販売数量は落ち込んでいた。しかし、いわゆる“あおり運転”の厳罰化にともない、市場は徐々に回復しつつある。万一の際、自分の身を守るためのツールとして注目を集めているようだ。(BCN・南雲 亮平)


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計しているPOSデータベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。