「マイナポイント」の付与が開始される9月まで、もう間もなくとなった。読者の皆さんはすでに予約を申し込んでいるだろうか。いやいや、まだ面倒に感じて申し込んでいる人もいるはず。そんな場合も安心してほしい。大丈夫、スマートフォンとマイナンバーカードがあれば予約にかかる時間はせいぜい10分程度だ。
決済サービスによっては、独自でプラスαのキャッシュバックを展開している。NTTドコモの「d払い」では、マイナポイントの5000円分に加え、2500円分のドコモポイントを付与。合計で最大7500円分のポイントがキャッシュバックされる。
対象の決済サービスは、「Suica」「ICOCA」などの電子マネー、「Paypay」「LINE Pay」などのQRコード決済、「楽天カード」「イオンカード」などのクレジットカード(あるいはデビットカード)と多岐にわたる。これを機に新しい決済サービスを利用してみるもいいが、検討するのが面倒なら使い慣れたサービスで5000円分きっちり還元してもらったほうがいいだろう。
なお、還元の条件は決済サービスによって異なる。Suicaではマイナポイントの対象がチャージ金額に設定されており、累計チャージ金額に対して25%が還元される。一方、楽天カードではマイナポイントの対象が利用金額で、期間中の累計決済金額が2万円以上あった月の翌々月にポイントで還元される仕組み。期間中に2万円以上利用しなかった場合は累計利用金額の25%が還元されるので、2万円に届かなかった場合は還元を受け取り切れないことになる。そういう意味でも、ふだんからよく使っている(あるいはこれからメインで使おうと考えている)決済サービスで申し込むことをおすすめしたい。
「予約開始からしばらく経つし、もう間に合わないのでは?」と思われるかもしれないが、安心してほしい。マイナポイントの申し込みにはマイナンバーカードが必須だが、マイナンバーカードの交付枚数は2020年7月時点で2200万枚。つまり、マイナンバーカードの所有者全員がマイナポイントに申し込んだとしても、約半分は枠が余る状況なのだ。
ただし、マイナンバーカードの申し込みは急増しているようで、申し込みから発行までの期間が通常の1カ月より延びているともいう。ぎりぎりになってからマイナンバーカードの発行手続きをおこなっても間に合わない可能性があるので、余裕があるうちにマイナンバーカードだけは準備しておきたい。
申し込みの第一ステップは、「マイナポイント」アプリのインストールだ。ストアアプリで「マイナポイント」と検索するとすぐに見つかる。このアプリで先に「マイキーID」を発行してから、決済サービスのWebサイトやアプリで申し込みをする流れとなる。インストールしたアプリを起動したら、「マイナポイント予約」をタップしよう。
すると「マイナポイント予約画面」が表示されるので、「次へ進む」をタップする。この次がちょっとした難関で、マイナンバーカードのパスワード入力を求められる。発行時に設定した4桁の利用者証明用パスワードを入力して「OK」をタップすればよいのだが、3回連続で間違えるとパスワードがロックされてしまう。ロックを解除するには市区町村の役所でパスワードを初期化する必要があるので結構面倒だ。
パスワードを入力したら、スマートフォンの背面にマイナンバーカードをくっつけてデータを読み取らせる。AndroidスマートフォンではNFCセンサーは大抵端末の背面中央あたりに配置されている。一方iPhoneでは、端末の上部(カメラの横付近に)NFCセンサーが配置されている。データがうまく読み取れない場合は、マイナンバーカードをかざす位置がずれている可能性がある。NFCセンサーの位置を確認して再度チャレンジしてみよう。
入力したパスワードが正しければ、「パスワードの確認に成功しました。」と表示される。「発行」をタップして、「マイナポイントの予約が完了しました」のメッセージが確認できたら、このアプリでの手続きは完了だ。
「楽天カード」アプリを起動し、ポイントの画面を表示する。マイナポイントへの申込みボタンが用意されているのでタップしよう。すると、マイナポイントの申し込み状況が表示される。申し込み前なら当然「申込なし」になっているはずだ。もう一度「マイナポイント申込」ボタンをタップする。
マイナンバーカードでの認証が求められるので、利用者証明用パスワード(4桁の暗証番号)を入力し、「OK」をタップする。次の画面で、スマートフォンの背面にマイナンバーカードをかざして認証をおこなう。
入力したパスワードが正しく、マイナンバーカードの情報を無事に読み取ることができたら、申し込みの最終確認画面が表示される。問題なければここで「同意・申込みする」をタップしよう。ちなみに、マイナポイントの予約は一度申し込んだら取り消すことはできない。他の決済サービスに変えることができなくなるので注意しよう。
以上でマイナポイントへの予約手続きは完了だ。記事だけ読むと画面遷移が多くて大変そうに思えるが、利用者情報の入力が求められるところは一切なく、利用者証明用パスワードさえ正しく入力できれば10分かからないぐらいで手続きが終えられる。 ちなみに、マイナポイントの還元が始まるのは9月の利用分から。勢い余って8月から使いすぎないように気を付けてほしい。(浦辺制作所・澤田 竹洋)
そもそもマイナポイントって?
そもそもマイナポイントとは、消費の活性化、マイナンバーカードの普及促進、キャッシュレス決済基盤の構築という一石三鳥を狙った施策だ。マイナンバーカードと対象のキャッシュレス決済サービスを紐づけておくと、利用額の25%がポイントとして還元される仕組み。還元額の上限は5000円なので、2万円使えば5000円分得することになる。決済サービスによっては、独自でプラスαのキャッシュバックを展開している。NTTドコモの「d払い」では、マイナポイントの5000円分に加え、2500円分のドコモポイントを付与。合計で最大7500円分のポイントがキャッシュバックされる。
対象の決済サービスは、「Suica」「ICOCA」などの電子マネー、「Paypay」「LINE Pay」などのQRコード決済、「楽天カード」「イオンカード」などのクレジットカード(あるいはデビットカード)と多岐にわたる。これを機に新しい決済サービスを利用してみるもいいが、検討するのが面倒なら使い慣れたサービスで5000円分きっちり還元してもらったほうがいいだろう。
なお、還元の条件は決済サービスによって異なる。Suicaではマイナポイントの対象がチャージ金額に設定されており、累計チャージ金額に対して25%が還元される。一方、楽天カードではマイナポイントの対象が利用金額で、期間中の累計決済金額が2万円以上あった月の翌々月にポイントで還元される仕組み。期間中に2万円以上利用しなかった場合は累計利用金額の25%が還元されるので、2万円に届かなかった場合は還元を受け取り切れないことになる。そういう意味でも、ふだんからよく使っている(あるいはこれからメインで使おうと考えている)決済サービスで申し込むことをおすすめしたい。
実施期間と上限人数が設定されている
ちなみにマイナポイントの実施期間は2021年3月31日までと設定されている。ただし、マイナポイントの予約者数が予算の上限(4000万人)に達した場合には、予約を締め切る可能性があるという。「予約開始からしばらく経つし、もう間に合わないのでは?」と思われるかもしれないが、安心してほしい。マイナポイントの申し込みにはマイナンバーカードが必須だが、マイナンバーカードの交付枚数は2020年7月時点で2200万枚。つまり、マイナンバーカードの所有者全員がマイナポイントに申し込んだとしても、約半分は枠が余る状況なのだ。
ただし、マイナンバーカードの申し込みは急増しているようで、申し込みから発行までの期間が通常の1カ月より延びているともいう。ぎりぎりになってからマイナンバーカードの発行手続きをおこなっても間に合わない可能性があるので、余裕があるうちにマイナンバーカードだけは準備しておきたい。
まずは「マイナポイント」アプリを準備する
申し込みの手順を見ていこう。申し込み方法はスマートフォンとパソコンの2通り用意されているが、パソコンの場合はパソリなどのICカードリーダーを別途用意しなければならない。一方、現在のスマホには大抵NFCリーダーが搭載されているので、こちらのほうが追加機材もいらずスムーズだ。本記事でもスマートフォンでの申し込み方法を紹介する。申し込みの第一ステップは、「マイナポイント」アプリのインストールだ。ストアアプリで「マイナポイント」と検索するとすぐに見つかる。このアプリで先に「マイキーID」を発行してから、決済サービスのWebサイトやアプリで申し込みをする流れとなる。インストールしたアプリを起動したら、「マイナポイント予約」をタップしよう。
すると「マイナポイント予約画面」が表示されるので、「次へ進む」をタップする。この次がちょっとした難関で、マイナンバーカードのパスワード入力を求められる。発行時に設定した4桁の利用者証明用パスワードを入力して「OK」をタップすればよいのだが、3回連続で間違えるとパスワードがロックされてしまう。ロックを解除するには市区町村の役所でパスワードを初期化する必要があるので結構面倒だ。
パスワードを入力したら、スマートフォンの背面にマイナンバーカードをくっつけてデータを読み取らせる。AndroidスマートフォンではNFCセンサーは大抵端末の背面中央あたりに配置されている。一方iPhoneでは、端末の上部(カメラの横付近に)NFCセンサーが配置されている。データがうまく読み取れない場合は、マイナンバーカードをかざす位置がずれている可能性がある。NFCセンサーの位置を確認して再度チャレンジしてみよう。
入力したパスワードが正しければ、「パスワードの確認に成功しました。」と表示される。「発行」をタップして、「マイナポイントの予約が完了しました」のメッセージが確認できたら、このアプリでの手続きは完了だ。
決済サービスのアプリでマイナポイントを申し込む
マイナポイントアプリで予約申し込みの準備が済んだら、還元を受けたい決済サービスのアプリでマイナポイントへの申し込みをおこなおう。今回は筆者が日頃使っている楽天カード(楽天ペイではなくて)での申し込み手順を紹介する。ほかの決済サービスでも申し込みの手順は基本的に同じはずだ。「楽天カード」アプリを起動し、ポイントの画面を表示する。マイナポイントへの申込みボタンが用意されているのでタップしよう。すると、マイナポイントの申し込み状況が表示される。申し込み前なら当然「申込なし」になっているはずだ。もう一度「マイナポイント申込」ボタンをタップする。
マイナンバーカードでの認証が求められるので、利用者証明用パスワード(4桁の暗証番号)を入力し、「OK」をタップする。次の画面で、スマートフォンの背面にマイナンバーカードをかざして認証をおこなう。
入力したパスワードが正しく、マイナンバーカードの情報を無事に読み取ることができたら、申し込みの最終確認画面が表示される。問題なければここで「同意・申込みする」をタップしよう。ちなみに、マイナポイントの予約は一度申し込んだら取り消すことはできない。他の決済サービスに変えることができなくなるので注意しよう。
以上でマイナポイントへの予約手続きは完了だ。記事だけ読むと画面遷移が多くて大変そうに思えるが、利用者情報の入力が求められるところは一切なく、利用者証明用パスワードさえ正しく入力できれば10分かからないぐらいで手続きが終えられる。 ちなみに、マイナポイントの還元が始まるのは9月の利用分から。勢い余って8月から使いすぎないように気を付けてほしい。(浦辺制作所・澤田 竹洋)