【記者のひとこと】マスクが変える生体認証の価値
いまだにマスクに慣れないという方もいるのではないでしょうか。新型コロナウイルスが流行する前、「風邪でもひかない限りマスクを着けなかった」という場合、どうしても違和感を覚えてしまいますよね。特に、最近は夏の暑さも相まって「不快感でうんざり……」という声も聞きます。そんなときは、今流行りの「冷感マスク」の購入を検討してみるのもいいかもしれません。
巷では、マスクの着用がほぼ必須の状況になったことで、実はさまざまな問題も発生しているんです。その一つが、「スマートフォンの顔認証」。ハンドフリーで解除できたのを手入力しなくてはならなくなったので、正常に機能していないのが事実です。地味ながらも、少し面倒といえます。
日本ではiPhoneのシェアが高いですが、Appleは2017年発売のiPhone Xから顔認証機能のFace IDを標準仕様にしており、同機種以降のユーザーからすればなかなか馬鹿にできない問題です。認証という領域では今後、指紋認証が見直されるのかもしれません。ちなみに、今年発売のiPhone SE2では指紋認証であるTouch IDが復活するようです。
一方で、実際のビジネスの現場では顔認証の中でも顔検知の技術とサーマルカメラを組み合わせた体温検知システムの開発が進んでいます。スマートフォンのセキュリティとしては活用が難しくなったとしても、異なる視点でテクノロジーを捉えなおすことで、コロナ禍での新たな価値となっているようです。(銭 君毅)
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