新型コロナウイルスの影響でテレワークやゲーム需要が急増したことで、内蔵SSDの販売も好調だ。全国の主要家電量販店・ネットショップからPCやデジタル家電などのPOSデータを集計する「BCNランキング」の内蔵SSD部門で、2020年1~6月の上半期販売台数シェアトップになったのはマイクロン。ユーザーから支持されているCrucial(クルーシャル)ブランドの強さの秘密に迫る。
マイクロンジャパンのコンシューマプロダクツグループの宮本貴通マーケティングマネージャーは、「影響は最小限に食い止められた。テレワークやゲーム需要で全体的なパイも、それほど影響を受けなかった」と分析する。中でも、PS4が3、4月に増産に踏み切って品切れが続出するなど、外出自粛でゲーム需要が膨らんだことに伴い、マシンのパフォーマンスを高めるために内蔵HDDから内蔵SSDに換装するニーズが追い風になったという。
同じように、同グループの原田宏昌ディレクタージャパンセールスも「テレワークで、自宅にあるPCをHDDからSSDに換装して処理能力を上げるニーズが後押しした」と語る。
また、半導体メーカーであるマイクロンならではの強みも、シェアトップの獲得に大きく寄与している。2月に中国の武漢で感染が拡大してパーツの調達に各社が苦戦していたときに、シンガポールのNAND型フラッシュやマレーシアのSSD組み立て、台湾や一部米国のDRAMを含めて自社工場で開発から製造まで一貫して担っているマイクロンは、滞りなく製品を日本に輸入できたからだ。
この点について、原田ディレクターは「従来からのDIYユーザーだけでなく、そのほかのユーザーにも確実に裾野が広がっている。外出自粛によって、さらにその傾向は強まっていると感じる」と語る。象徴的なのが、小学生の子どもと親や祖父などが一緒に内蔵SSDを購入するケースが増えているという。
小学生の間で任天堂のswitchでできる人気ゲームが爆発的に流行していて、本格的にPCでゲームをするために、内蔵SSDやDRAMを搭載して増強する動きがみられるのだ。「オンラインで架空のチームをつくって、仲間と一緒に対戦するという楽しみ方も増えていて、われわれも驚くほど、若い人の間で内蔵SSDの新しい市場が立ち上がっている」と説明する。
若いユーザーの間では、上手なプレーヤーのYouTube動画を見ながら戦い方をマスターしたり、その次のステップとして自分のプレーを録画した動画を編集してYouTubeにアップしたりする。こうした動画編集をする際にも、内蔵SSDが不可欠なパーツとなっているのだ。
ちなみに、マイクロンは1TB以上の内蔵SSDに絞っても販売台数シェアが26.9%のトップで、機種別でみても2008年からの老舗ブランドとして君臨するCrucialブランドが販売台数トップとなっている。
今後の市場動向についても、テレワークが浸透するにつれて内蔵SSDの市場も膨らむと予測する。というのも、ゲームユーザーだけでなく、在宅勤務しているビジネスパーソンから、一斉休校のときにオンラインで学習していた小学生、中学生、高校生、リモート授業が当たり前になっている大学生までの幅広い年代のユーザーが、SSDを搭載したり、メモリを増強したりしたマシンのパフォーマンスの明らかな違いに気づき始めているからだ。
「一番分かりやすいのは、PC電源のオンオフのスピード。立ち上がりだけでなく、終了するときもすぐにシャットダウンするのは、誰もが体感できる違い。SSDの快適さを一度でも体験したら、元には戻れない」と宮本マネージャーは語る。世の中にあるHDDがすべてSSDに変わっていくとするなら、今後も市場は安泰といってもいいだろう。
最後に、内蔵SSDでシェアトップのマイクロンが、この夏、ユーザー向けにお得なキャンペーン「Crucialサマーキャンペーン」を実施する。
期間中に店頭でCrucialブランドのSSDやメモリを購入したユーザーを対象として、Crucialロゴ入りオリジナルノベルティを先着でプレゼントする。具体的には、SSDを購入したユーザーにオリジナル扇風機、DRAMを購入したユーザーに防水スマートフォンケースあるいは扇子。SSDとDRAMをセットで購入したユーザーは、前述の三つから二つが選べる。
長期化が予想される新型コロナでテレワークやテレスクール、ゲームをするシーンは増えていくだろう。この夏、手持ちのPCのパフォーマンスを高めるために、内蔵SSDの購入を検討するのもいいだろう。
半導体メーカーならではの強み発揮
上半期におけるマイクロンの販売台数シェアは21.7%で、2位のウエスタンデジタル(19.6%)と3位のサムスン(13.7%)を抑えてトップの座を射止めた。2月ごろから新型コロナの感染拡大が国内にも広がり、家電量販企業の中でも休業したり営業時間を短縮したりする店舗が増えるなどの厳しい状況が続いた。内蔵SSD市場の変化はあったのだろうか。マイクロンジャパンのコンシューマプロダクツグループの宮本貴通マーケティングマネージャーは、「影響は最小限に食い止められた。テレワークやゲーム需要で全体的なパイも、それほど影響を受けなかった」と分析する。中でも、PS4が3、4月に増産に踏み切って品切れが続出するなど、外出自粛でゲーム需要が膨らんだことに伴い、マシンのパフォーマンスを高めるために内蔵HDDから内蔵SSDに換装するニーズが追い風になったという。
同じように、同グループの原田宏昌ディレクタージャパンセールスも「テレワークで、自宅にあるPCをHDDからSSDに換装して処理能力を上げるニーズが後押しした」と語る。
また、半導体メーカーであるマイクロンならではの強みも、シェアトップの獲得に大きく寄与している。2月に中国の武漢で感染が拡大してパーツの調達に各社が苦戦していたときに、シンガポールのNAND型フラッシュやマレーシアのSSD組み立て、台湾や一部米国のDRAMを含めて自社工場で開発から製造まで一貫して担っているマイクロンは、滞りなく製品を日本に輸入できたからだ。
1TB以上の大容量でも強いマイクロン
ここで、BCNランキングでここ数年の内蔵SSD市場のトレンドを見てみよう。最も特徴的なのが、1TB以上の大容量内蔵SSDのウエートが高まっていること。1TB以上の構成比は17年6月に4.2%しかなかったのが、18年6月に7.6%、19年6月に21.9%、20年6月に28.6%と上がっている。いまや、1TB以上の内蔵SSDは3割に迫る勢いだ。この点について、原田ディレクターは「従来からのDIYユーザーだけでなく、そのほかのユーザーにも確実に裾野が広がっている。外出自粛によって、さらにその傾向は強まっていると感じる」と語る。象徴的なのが、小学生の子どもと親や祖父などが一緒に内蔵SSDを購入するケースが増えているという。
小学生の間で任天堂のswitchでできる人気ゲームが爆発的に流行していて、本格的にPCでゲームをするために、内蔵SSDやDRAMを搭載して増強する動きがみられるのだ。「オンラインで架空のチームをつくって、仲間と一緒に対戦するという楽しみ方も増えていて、われわれも驚くほど、若い人の間で内蔵SSDの新しい市場が立ち上がっている」と説明する。
若いユーザーの間では、上手なプレーヤーのYouTube動画を見ながら戦い方をマスターしたり、その次のステップとして自分のプレーを録画した動画を編集してYouTubeにアップしたりする。こうした動画編集をする際にも、内蔵SSDが不可欠なパーツとなっているのだ。
ちなみに、マイクロンは1TB以上の内蔵SSDに絞っても販売台数シェアが26.9%のトップで、機種別でみても2008年からの老舗ブランドとして君臨するCrucialブランドが販売台数トップとなっている。
今後の市場動向についても、テレワークが浸透するにつれて内蔵SSDの市場も膨らむと予測する。というのも、ゲームユーザーだけでなく、在宅勤務しているビジネスパーソンから、一斉休校のときにオンラインで学習していた小学生、中学生、高校生、リモート授業が当たり前になっている大学生までの幅広い年代のユーザーが、SSDを搭載したり、メモリを増強したりしたマシンのパフォーマンスの明らかな違いに気づき始めているからだ。
「一番分かりやすいのは、PC電源のオンオフのスピード。立ち上がりだけでなく、終了するときもすぐにシャットダウンするのは、誰もが体感できる違い。SSDの快適さを一度でも体験したら、元には戻れない」と宮本マネージャーは語る。世の中にあるHDDがすべてSSDに変わっていくとするなら、今後も市場は安泰といってもいいだろう。
最後に、内蔵SSDでシェアトップのマイクロンが、この夏、ユーザー向けにお得なキャンペーン「Crucialサマーキャンペーン」を実施する。
期間中に店頭でCrucialブランドのSSDやメモリを購入したユーザーを対象として、Crucialロゴ入りオリジナルノベルティを先着でプレゼントする。具体的には、SSDを購入したユーザーにオリジナル扇風機、DRAMを購入したユーザーに防水スマートフォンケースあるいは扇子。SSDとDRAMをセットで購入したユーザーは、前述の三つから二つが選べる。
長期化が予想される新型コロナでテレワークやテレスクール、ゲームをするシーンは増えていくだろう。この夏、手持ちのPCのパフォーマンスを高めるために、内蔵SSDの購入を検討するのもいいだろう。