レノボ・ジャパンは7月10日、企業向けのeスポーツイベント「Lenovo Legion 企業eスポーツ対抗戦」を開催した。参加したのは主に、Lenovoが提供する企業eスポーツ部に参加している企業だった。
「Lenovo企業eスポーツ部」は、社内コミュニケーションの一環としてテレビゲームで交流する「Gaminication(ゲーミニケーション)」を提案する活動。近頃は、さまざまな企業に広がってきた。具体的には、Discordによる企業間コミュニティサイトの運営や社内eスポーツ部発足のためのPC無償貸与などの支援、オンライン企業対抗戦の主催のサポートを実施している。すでにDiscordのコミュニティ、PC無償貸与などは行っており、今回は初の企業対抗戦の開催に至った。
「Discordのコミュニティには27社の企業が参加していただいています。毎週末には部活の時間としてオンラインで対戦をしています。部活は自由に参加していただいているので、オンラインになっている企業同士がマッチングして戦ってもらっています」と語るのはレノボ・ジャパン代表取締役社長デビット・ベネット氏だ。
昔は社内のコミュニケーションと言えば、終業後の飲み会である“飲みニケーション”が主流だったが、今では若い人が酒の席を敬遠することもある。そこで、多くの若者がプレイするゲームを社内コミュニケーションとして採用。こうした活動を通じて、若者との交流を深めよう、というのがeスポーツ部の狙いだ。
オンラインでも遊べるゲームは、コロナ禍の現状においても、適したコミュニケーションといえる。デビット社長は、「eスポーツやオンラインゲームは距離感を感じなくなりますね。会えなくなった人と交流もできますし、プレイ中の音声チャットで仕事の話をすることもあります。不思議と上下関係もなくなるんですよね。ゲームが始まる前に集まっている時は、一応、社長として気を遣ってもらっているのがわかるのですが、いざ試合が始まってしまうといちプレイヤーとしてみんな対等になるんです。腕の立つ部下からはいつも叱られていますね(笑)」と楽しそうに話す。
eスポーツ部の活動はあくまでも、社内コミュニケーションや企業間の交流の場としてしているので、収益化を考えているわけではないという。敢えて言うのであれば、ゲーミングPCを販売するメーカーとして、より多くの人にPCゲームに触れて貰う機会を増やすということだろう。そのためにも、今年中に50社の参加を目指している。
参加条件は、「eスポーツ部がある」「練習に参加できる」という2点だけ。企業の大小や業種などは問われていないので、我が社もやってみたいと思うのであれば、レノボ・ジャパンの企業eスポーツ部支援プロジェクトに問い合わせてみるといいだろう。
大会では、「PlayerUnknown's Battlegrounds(PUBG)」が使用される。無人島に最大100人のプレイヤーが降り立ち、最後のひとり(ひとチーム)になるまで戦闘を繰り広げるゲーム。武器や移動車両、回復アイテムなどは、すべて現地で調達する。
対戦ルールは、TPP(三人称視点)のDUOモード(2人ひと組)で3マッチ制だ。生き残りの順位ポイントと相手を倒したキルポイントの合計得点が多いチームが優勝となる。優勝チームにはレノボ・ジャパンから「Lenovo Legion 550i」を贈呈する。
今回、参加したのは36社。1社2チームまで参加でき、参加人数は46チーム92人となった。中には、レノボ・ジャパンのデビット社長も入っていたほか、スペシャルゲストとしてAKB48から高橋彩音さんと吉川七瀬さんも参加していた。
優勝したのは「株式会社いろはにぽぺとチーム(ko-ri/MolosJP)」。初戦でドン勝(勝利)200ptとキル110ptのスタートダッシュを決めると、2戦目も4位で100ptと好成績を残す。キルポイントも100ptと稼ぎ独走体勢に。3戦目もドン勝と8キルで280ptを稼ぎ、完全勝利を決めた。2位は「株式会社ソフマップ」の410pt、3位は「カチシステムプロダクツ株式会社」の350ptとなった。残念ながらAKB48のふたりは0ptで40位タイに終わった。
優勝者のMolosJP選手が「このノートパソコン(優勝賞品のLegion 550i)を取るぞとずっとふたりで言いながら昨日から練習していました。優勝賞品でさらにPUBGをやろうと思います」と喜びをあらわにする中、チームメイトのko-ri選手は「素直に嬉しいです。ただ、ちょっと聞いたんですけど、優勝賞品のノートパソコンが個人宛でない可能性があると言うことです。もし、そうであれば、この後、次のバトル・ロワイヤルが待っているかも」と優勝賞品について疑心暗鬼になっていた。
企業対抗戦の様子は動画配信サイトでストリーミング再生も実施されていた。ライブ総視聴回数(YouTubeとTwitch)が5879回、最大同時視聴者数(YouTubeとTwitch)が639人と初めての開催としては上々の滑り出しとなった。
大人の遊びは飲みとゴルフしかないと揶揄されることも多いのだが、今後は終業後の活動として、社内、社外の有志が集まって、ゲームをプレイすることが当たり前となる可能性を十分に示した大会となった。この大会を通じて、新たにeスポーツ部の発足、企業eスポーツ部への参加する企業が増えることに期待したい。(ライター・岡安 学)
「Lenovo企業eスポーツ部」は、社内コミュニケーションの一環としてテレビゲームで交流する「Gaminication(ゲーミニケーション)」を提案する活動。近頃は、さまざまな企業に広がってきた。具体的には、Discordによる企業間コミュニティサイトの運営や社内eスポーツ部発足のためのPC無償貸与などの支援、オンライン企業対抗戦の主催のサポートを実施している。すでにDiscordのコミュニティ、PC無償貸与などは行っており、今回は初の企業対抗戦の開催に至った。
「Discordのコミュニティには27社の企業が参加していただいています。毎週末には部活の時間としてオンラインで対戦をしています。部活は自由に参加していただいているので、オンラインになっている企業同士がマッチングして戦ってもらっています」と語るのはレノボ・ジャパン代表取締役社長デビット・ベネット氏だ。
昔は社内のコミュニケーションと言えば、終業後の飲み会である“飲みニケーション”が主流だったが、今では若い人が酒の席を敬遠することもある。そこで、多くの若者がプレイするゲームを社内コミュニケーションとして採用。こうした活動を通じて、若者との交流を深めよう、というのがeスポーツ部の狙いだ。
オンラインでも遊べるゲームは、コロナ禍の現状においても、適したコミュニケーションといえる。デビット社長は、「eスポーツやオンラインゲームは距離感を感じなくなりますね。会えなくなった人と交流もできますし、プレイ中の音声チャットで仕事の話をすることもあります。不思議と上下関係もなくなるんですよね。ゲームが始まる前に集まっている時は、一応、社長として気を遣ってもらっているのがわかるのですが、いざ試合が始まってしまうといちプレイヤーとしてみんな対等になるんです。腕の立つ部下からはいつも叱られていますね(笑)」と楽しそうに話す。
eスポーツ部の活動はあくまでも、社内コミュニケーションや企業間の交流の場としてしているので、収益化を考えているわけではないという。敢えて言うのであれば、ゲーミングPCを販売するメーカーとして、より多くの人にPCゲームに触れて貰う機会を増やすということだろう。そのためにも、今年中に50社の参加を目指している。
参加条件は、「eスポーツ部がある」「練習に参加できる」という2点だけ。企業の大小や業種などは問われていないので、我が社もやってみたいと思うのであれば、レノボ・ジャパンの企業eスポーツ部支援プロジェクトに問い合わせてみるといいだろう。
大会では、「PlayerUnknown's Battlegrounds(PUBG)」が使用される。無人島に最大100人のプレイヤーが降り立ち、最後のひとり(ひとチーム)になるまで戦闘を繰り広げるゲーム。武器や移動車両、回復アイテムなどは、すべて現地で調達する。
対戦ルールは、TPP(三人称視点)のDUOモード(2人ひと組)で3マッチ制だ。生き残りの順位ポイントと相手を倒したキルポイントの合計得点が多いチームが優勝となる。優勝チームにはレノボ・ジャパンから「Lenovo Legion 550i」を贈呈する。
今回、参加したのは36社。1社2チームまで参加でき、参加人数は46チーム92人となった。中には、レノボ・ジャパンのデビット社長も入っていたほか、スペシャルゲストとしてAKB48から高橋彩音さんと吉川七瀬さんも参加していた。
優勝したのは「株式会社いろはにぽぺとチーム(ko-ri/MolosJP)」。初戦でドン勝(勝利)200ptとキル110ptのスタートダッシュを決めると、2戦目も4位で100ptと好成績を残す。キルポイントも100ptと稼ぎ独走体勢に。3戦目もドン勝と8キルで280ptを稼ぎ、完全勝利を決めた。2位は「株式会社ソフマップ」の410pt、3位は「カチシステムプロダクツ株式会社」の350ptとなった。残念ながらAKB48のふたりは0ptで40位タイに終わった。
優勝者のMolosJP選手が「このノートパソコン(優勝賞品のLegion 550i)を取るぞとずっとふたりで言いながら昨日から練習していました。優勝賞品でさらにPUBGをやろうと思います」と喜びをあらわにする中、チームメイトのko-ri選手は「素直に嬉しいです。ただ、ちょっと聞いたんですけど、優勝賞品のノートパソコンが個人宛でない可能性があると言うことです。もし、そうであれば、この後、次のバトル・ロワイヤルが待っているかも」と優勝賞品について疑心暗鬼になっていた。
企業対抗戦の様子は動画配信サイトでストリーミング再生も実施されていた。ライブ総視聴回数(YouTubeとTwitch)が5879回、最大同時視聴者数(YouTubeとTwitch)が639人と初めての開催としては上々の滑り出しとなった。
大人の遊びは飲みとゴルフしかないと揶揄されることも多いのだが、今後は終業後の活動として、社内、社外の有志が集まって、ゲームをプレイすることが当たり前となる可能性を十分に示した大会となった。この大会を通じて、新たにeスポーツ部の発足、企業eスポーツ部への参加する企業が増えることに期待したい。(ライター・岡安 学)