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日本のスマホ料金は中位レベル、一方で上位レベルの通信品質を実現、ICT総研の調査

データ

2020/07/18 10:00

 ICT総研は、日本を含む6カ国を対象にした「2020年 スマートフォン料金と通信品質の海外比較に関する調査」の結果を7月16日に発表した。

日本のスマホ料金はヨーロッパより高く、アメリカや韓国より安い

 調査では、日本、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、韓国の3月1日時点の携帯電話料金(基本料金+データ定額料金。音声通話料金や定額通話サービス料金は含まない。契約に伴って自動的に適用などされる割引がある場合は割引適用後のもの)の調査に加えて、日本のインターネットユーザーへのアンケート調査、各種公開資料をまとめて分析している。

 調査対象国のスマートフォン(スマホ)料金を比較すると、平均月額料金(各国シェア上位3事業者の平均)は、データ容量2GBの場合で3817円、5GBで4381円、20GBで5722円だった。

 最も料金が安いのはフランスで、データ容量2GBが2010円、5GBが2010円、20GBが2322円。最も料金の高い国は、データ容量2GBがアメリカで6188円、5GBと20GBが韓国で、5GBが6787円、20GBが8388円となっている。

 日本は、データ容量2GBで4021円、5GBで5121円、20GBで7135円と、ヨーロッパよりは高く、アメリカや韓国よりは安い水準であり、中位レベルといえる。
 
日本はスマホ料金が中位レベルながら4G接続率ではトップに

 調査対象国の4G接続率は、高い順に日本が98.5%、韓国が98.3%、アメリカが96.1%、イギリスが89.2%、フランスが86.0%、ドイツが85.8%だった。日本は、料金が中位レベルながら4G接続率が1位で、料金の割に通信品質が高いといえる。
 
ダウンロード通信速度では日本が2位にランクイン

 各国のダウンロード通信速度は、韓国が59.0Mbps、日本が49.3Mbps、ドイツが28.7Mbps、フランスが28.6Mbps、アメリカが26.7Mbps、イギリスが22.9Mbpsで、日本は料金が中位レベルながら通信速度は2位と、この結果からも日本は料金の割に通信品質が高いことが明らかになっている。

 日本のスマートフォンユーザー1000人に対して行ったアンケートでは、サービスエリア満足度について「満足している」(28.2%)、「どちらか言えば満足している」(38.0%)を合わせた約7割のユーザーがポジティブな回答をした。通信速度満足度では、「満足している」(21.0%)、「どちらか言えば満足している」(40.9%)を合わせた約6割のユーザーがポジティブな回答をしている。

 なお、料金満足度については、「満足している」が14.3%、「どちらかと言えば満足している」が23.8%と、ポジティブな回答は約4割に留まった。