• ホーム
  • トレンド
  • テレワーク需要で伸びているのは海外勢? PC市場に変動の兆し

テレワーク需要で伸びているのは海外勢? PC市場に変動の兆し

 全国の家電量販店やECショップでPOSデータを集計する「BCNランキング」によると、6月のノートPCの販売台数前年比は123.5%だった。151.2%を記録した5月と比較すると、伸びはやや鈍化しているものの堅調に推移している。


 テレワーク推進による現在の特需で特徴的なのが、海外勢が伸びていることだ。販売台数前年比で国内勢は、NECが95.5%、富士通が115.6%、Dynabookが100.7%と微減もしくは微増。対して、海外勢はレノボが133.7%、アップルが171.5%、ASUSが188.6%と高い成長率を示している。
 

 販売台数シェアを週次の推移で分析すると、6月は5月の大接戦から抜け出し、各社が安定したシェアで推移していることが分かる。ただし、ポジションはコロナ以前と同じではなく、今春に新モデルを相次いで発売したアップルが上位に食い込むなど変化が生じている。
 

 シリーズ別ランキングでは、定番のNEC「LAVIE Note Standard NS600/NA」が首位。富士通とレノボは、2製品が上位にランクインした。注目は、7~10位を占めたアップル。3月発売の「MacBook Air」、5月発売の「MacBook Pro」ともに好調だ。(BCN・大蔵 大輔)


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計しているPOSデータベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。