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マスク着用時の熱中症予防・対策ポイント、「熱中症ゼロへ」プロジェクトから

時事ネタ

2020/06/24 20:00

 日本気象協会が推進する「熱中症ゼロへ」プロジェクトが、マスク着用時の熱中症予防、対策のポイントを公開した。

今夏は新型コロナ対策と熱中症対策を両立しなければならない

マスクを着用したまま熱中症対策

 人は呼吸の際、冷たい空気を体に取り込み、温かい空気を出すことで体から熱を放出している。しかし、マスクを着用すると、マスクで温められた外気を吸い込むため体が冷やされず、体内に熱がこもる原因の一つになる。

 また、マスクを通して呼吸することにより、いつもより呼吸時にかかる体への負担が増す。運動しているときと同じように、いつもより余分に呼吸することで筋肉が使われるため、体温が上がりやすくなり、熱中症のリスクが高まってしまう。

 予防・対策として、外出する際、通気性のいい生地を使用した衣服を選ぶよう心掛けること。下着は吸水性、速乾性に優れた素材を選ぶとなおいいだろう。加えて、冷却グッズを使って体を冷やすことも大切だ。

 外出から戻ってきた際や自宅で過ごす間も、エアコンや扇風機などの冷房機器を適切に使用して、自分の身の周りの環境を涼しく保っておきたい。

水分補給は小まめに

 マスクを着用していると、マスクをつけはずす手間から、いつもより水分補給がしにくく、水分の摂取量が減ってしまうことも考えられる。

 マスクを着用するとき、普段よりもこまめな水分補給を意識したい。水分補給と合わせて、大量に汗をかいた際には適度な塩分補給も行い、汗で失われてしまう体内の塩分やミネラルを補っておくことも重要だ。

 政府が推奨している「新しい生活様式」では、マスクの着用を求めている。一方、マスクを着用すると熱中症のリスクが高まる可能性がある。消防庁によると、6月1~14日の熱中症による救急搬送人数は前年同期比で約1.4倍。新型コロナと熱中症の板挟みになっているが、対策を心掛けて夏を健康に乗り切りたい。