東京でも30℃を超す日が増えてきた。ただでさえ熱中症のリスクが高まる中、今年は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために、マスクを着用しなければならない。エアコンが効いた室内なら問題は少ないだろう。しかし、暑さが容赦なく襲い掛かってくる屋外では、マスクと高い気温で息苦しくなる。果たして、屋外でもマスクは着用しなければならないのだろうか。
一方、総務省消防庁の発表によると、2020年6月1~14日までの熱中症による救急搬送人数は、全国合計で2780人(速報値)。前年同期の確定値と比べると、約1.4倍に増えている。気温や湿度が高い中でマスクを着用すると、熱中症のリスクが高くなる恐れがあるというのだ。
熱中症対策と感染拡大対策を両立させるために、厚生労働省は柔軟な対応を呼びかけている。具体的には、「屋外で人と十分な距離(少なくとも2m以上)が確保できる場合は、熱中症のリスクを考慮して、マスクを外すようにしましょう」ということ。周囲に人がいなければ、マスクは外した方がいいという考え方だ。
一方で通勤や通学など、密集することが多い場合は、マスクを着用したままの方が周囲の人も安心するだろう。どうしても息苦しいときは、手ごろな値段のサージカルマスクより、接触冷感のマスクや息苦しくないマスクも検討したい。できれば、通勤や通学の途中で息苦しくなったときに、マスクを外しても良さそうな人気の少ない場所を事前に探しておきたいものだ。
なお近頃は、一時的に外したマスクを衛生的に保管しておくための「マスクケース」も注目を集めている。マスクを着けたり、外したりすることが増える夏は、マスクケースをひとつ持っておくと重宝する。屋外だけでなく、屋内で食事をする際にも活躍するだろう。(BCN・南雲 亮平)
新しい生活様式と熱中症対策の両立
5月4日に政府の対策会議が示した「新型コロナウイルスを想定した『新しい生活様式』」では、「身体的距離の確保」「マスクの着用」「手洗い・うがい」「3密(密集、密接、密閉)を避ける」など、感染拡大対策を取り入れて生活するように求めている。一方、総務省消防庁の発表によると、2020年6月1~14日までの熱中症による救急搬送人数は、全国合計で2780人(速報値)。前年同期の確定値と比べると、約1.4倍に増えている。気温や湿度が高い中でマスクを着用すると、熱中症のリスクが高くなる恐れがあるというのだ。
熱中症対策と感染拡大対策を両立させるために、厚生労働省は柔軟な対応を呼びかけている。具体的には、「屋外で人と十分な距離(少なくとも2m以上)が確保できる場合は、熱中症のリスクを考慮して、マスクを外すようにしましょう」ということ。周囲に人がいなければ、マスクは外した方がいいという考え方だ。
一方で通勤や通学など、密集することが多い場合は、マスクを着用したままの方が周囲の人も安心するだろう。どうしても息苦しいときは、手ごろな値段のサージカルマスクより、接触冷感のマスクや息苦しくないマスクも検討したい。できれば、通勤や通学の途中で息苦しくなったときに、マスクを外しても良さそうな人気の少ない場所を事前に探しておきたいものだ。
なお近頃は、一時的に外したマスクを衛生的に保管しておくための「マスクケース」も注目を集めている。マスクを着けたり、外したりすることが増える夏は、マスクケースをひとつ持っておくと重宝する。屋外だけでなく、屋内で食事をする際にも活躍するだろう。(BCN・南雲 亮平)