緊急事態宣言の解除後、正社員のテレワーク実施率は全国平均が25.7%で、前回調査の7都府県に宣言が発令された後の4月中旬調査時の27.9%から2.2ポイント減少した――。緊急事態宣言が発令されたときは13.2%から27.9%に2.1倍に上がったが、その後は減る傾向で推移している。パーソル総合研究所が正規雇用2万人、非正規雇用1000人(20~59歳男女)を対象に5月29日~6月2日に実施したネット調査によるもの。
回答日別の実施率をみると、5月29日(金)は30.5%だったが、6月1日(月)は23.0%と7.5ポイント下がっていることから、解除後の翌週から出社する傾向が強くなっている。
テレワーク実施率が高い関東(38.3%)や近畿(23.5%)を見ても、4月からそれぞれ2ポイント以上減少している。東京圏(東京、神奈川、千葉、埼玉)に限ってみると、実施率は41.1%で前月比で2.4ポイント減った。
ただし、職種別・業種別・企業規模別の内訳でみると、4月から増加しているものと低下するものの二極化がみられる。コンサルタント(74.8%)、経営企画(64.3%)、商品開発・研究(56.5%)などは4月比で10ポイント以上増えた一方で、販売職(5.4%)、理美容師(2.6%)、配送・倉庫管理・物流(6.3%)、医療系専門職(3.6%)はおよそ半減した。
業種別の実施率では、情報通信業が63.9%と4月比で10.5ポイント増、学術研究・専門技術サービス業は52.0%と同7.5ポイント増となったが、生活関連サービス・娯楽業は16.0%と同8.4ポイント減となった。
テレワークを実施していたが、現在はしていない(出社を始めた)人の理由は、「テレワークが行える業務ではない」(35.7%)、「制度が整備されていない」(30.3%)、「ICT環境が整備されていない」(21.4%)、「会社から出社の方針が出た」(18.8%)となっており、会社の方針も少なからず影響しているようだ。
一方で新型コロナ収束後のテレワークの継続希望率は69.4%と、4月の53.2%から大きく上昇している。若い世代や女性の継続希望率が高く、20代女性は79.3%に及ぶ。
テレワークの不安や困りごとでは、「上司からの公平・公正な評価」「成長できる仕事の割り振り」など、社内の評価やキャリアへの不安が4月調査時よりも高まっている。また、これらの不安は若い年齢ほど強かった。
テレワークを実施しながら子どもの世話をする人に質問した項目では、困りごととして「子どもの世話との両立」を負担に感じている割合が42.1%に上り、4月より10.2ポイント増加している。未就学児(64.4%)、小学生(57.1%)と世話をする子どもの年齢が低いほど負担感が増している。また、男性(33.3%)よりも女性(56.3%)のほうが、テレワークの長期化で育児と仕事の両立の悩みが4月よりも増している。
回答日別の実施率をみると、5月29日(金)は30.5%だったが、6月1日(月)は23.0%と7.5ポイント下がっていることから、解除後の翌週から出社する傾向が強くなっている。
テレワーク実施率が高い関東(38.3%)や近畿(23.5%)を見ても、4月からそれぞれ2ポイント以上減少している。東京圏(東京、神奈川、千葉、埼玉)に限ってみると、実施率は41.1%で前月比で2.4ポイント減った。
ただし、職種別・業種別・企業規模別の内訳でみると、4月から増加しているものと低下するものの二極化がみられる。コンサルタント(74.8%)、経営企画(64.3%)、商品開発・研究(56.5%)などは4月比で10ポイント以上増えた一方で、販売職(5.4%)、理美容師(2.6%)、配送・倉庫管理・物流(6.3%)、医療系専門職(3.6%)はおよそ半減した。
業種別の実施率では、情報通信業が63.9%と4月比で10.5ポイント増、学術研究・専門技術サービス業は52.0%と同7.5ポイント増となったが、生活関連サービス・娯楽業は16.0%と同8.4ポイント減となった。
テレワークを実施していたが、現在はしていない(出社を始めた)人の理由は、「テレワークが行える業務ではない」(35.7%)、「制度が整備されていない」(30.3%)、「ICT環境が整備されていない」(21.4%)、「会社から出社の方針が出た」(18.8%)となっており、会社の方針も少なからず影響しているようだ。
一方で新型コロナ収束後のテレワークの継続希望率は69.4%と、4月の53.2%から大きく上昇している。若い世代や女性の継続希望率が高く、20代女性は79.3%に及ぶ。
テレワークの不安や困りごとでは、「上司からの公平・公正な評価」「成長できる仕事の割り振り」など、社内の評価やキャリアへの不安が4月調査時よりも高まっている。また、これらの不安は若い年齢ほど強かった。
テレワークを実施しながら子どもの世話をする人に質問した項目では、困りごととして「子どもの世話との両立」を負担に感じている割合が42.1%に上り、4月より10.2ポイント増加している。未就学児(64.4%)、小学生(57.1%)と世話をする子どもの年齢が低いほど負担感が増している。また、男性(33.3%)よりも女性(56.3%)のほうが、テレワークの長期化で育児と仕事の両立の悩みが4月よりも増している。