5月23日にクラロワリーグ イーストのプレイオフ決勝が行われ、日本のFAV gamingがアジアチャンピオンに輝いた。シーズン通して安定した強さを見せつけたX-bow Master選手が、MVPを獲得する結果になった。
クラロワリーグは、スマホゲーム「クラッシュロワイヤル」を使ったリーグ。昨年まで開催していたクラロワリーグ アジア、クラロワリーグ チャイナが合併し、今年からリニューアルされたプロリーグだ。
クラロワリーグ アジアは日本、韓国、東南アジアが参加し、12チームで構成されている。クラロワリーグ チャイナは8チームでの構成だった。クラロワリーグ イーストは、そのふたつが統合し、8チームでのリーグ戦として運営されている。つまり、今年からチーム数が半減し、厳選された編成になったわけだ。
日本からは、PonosとFAV gamingの2チームが残ることができたが、DetonationGamingとGameWithは残念ながら解散となっている。多くの選手は引退を余儀なくされ、残留チームに有力選手が移籍するなど、選手を続けること自体が厳しい状況。PonosはGameWithのエースであるKK選手とYakitori選手が移籍し、FAV gamingも韓国のチームOP GamingからX-bow Master選手が移籍している。
チーム数は減ったが、その分、チームの選手層の厚さと実力が強化され、どのチームも強豪と言えるレベルになっている。
今シーズンは元々、上海での開催を予定していたが、新型コロナウイルスの影響により、急遽オンラインで開催されている。さらに対戦形式も1対1形式の3人勝ち抜き戦のKoH(キング・オブ・ザヒル)、提示される3枚のカードから1枚を選び、8枚のデッキをその場で作るトリプルドラフト、1対1のシングル戦で戦う1v1をBO3制(2勝勝ち抜け)で行われた。
リーグ形式は、レギュラーシーズンが全8チームによる1回総当たり戦で、その後、全8チームによるダブルエリミネーション方式のトーナメント(グランドファイナルのみ1戦勝ち抜け)で実施。レギュラーシーズン上位4チームがウィナーズサイドトーナメントに進出し、下位4チームがルーザーズサイドトーナメントに進む。ウィナーズサイドは1度負けてもルーザーズサイドに移動するので、1度は負けてもチャンスがある仕組みだ。方やルーザーズサイドは1度負ければシーズン終了となってしまう。
レギュラーシーズンは、昨年クラロワリーグ 世界一決定戦で準優勝したW.EDGEとTTGの中国2チームが5勝2敗でワンツーフィニッシュを決め、4勝3敗でマカオのKIX TeamとFAV gamingがウィナーズサイドでのプレイオフ進出を決めた。Ponosは序盤調子をつかめず、4勝3敗でルーザーズサイド入りとなってしまった。
プレイオフは、レギュラーシーズンの順位から、W.EDGEとFAV gamingの対戦。FAV gamingは惜しくも敗北し、ルーザーズサイドでの巻き返しを図ることになる。
Ponosもルーザーズサイドを順調に勝ち進み、ルーザーズ準決勝ではFAV gamingとの日本チーム対決が実現。レギュラーシーズン終盤からプレイオフにかけて連勝を続けたPonosだったが、FAV gamingの前に敗れ、シーズンが終了した。
ルーザーズファイナルは、ウィナーズサイドでTTGを破るもののW.EDGEに敗北したKIX TeamとFAV gamingの対戦。KIX TeamはエースBenZer Ridel選手の活躍によりKOHで3連続を収めたものの、トリプルドラフトのけんつめし選手、1v1のJack選手、X-bow Master選手の前に、敗北を喫した。
決勝はウィナーズサイド1回戦と同じ組み合わせのW.EDGE対FAV gaming。奇しくも昨年の世界一決定戦でFAV gamingが敗北した組み合わせで、レギュラーシーズンでも敗北している。相性としては決して良くはない相手だったが、決勝では1セットも落とすことなく、ストレートで勝利を決めた。
優勝の立役者はMVPのX-bow Master選手であることは間違いない。しかし、陰の立役者として、けんつめし選手の存在が大きかったシーズンといえる。プロ選手ですら不慣れなトリプルドラフトを勝ち抜いた様は「見事」のひと言。すべてのカードから選べるKOHや1v1と違い、限定されたカードの中で最適なデッキ構築を行い、相手の選ぶカードを読み、記憶する戦いを制したのは、けんつめし選手の真骨頂だったのではないだろうか。KOHを落として窮地に陥ったFAV gamingをトリプルドラフトで取り返し、1v1へ繋げていた姿は、救世主的存在にうつった。
ともかく、クラロワリーグ イーストのスペシャルシーズンがこれにて終了した。外出自粛要請が出ている間にも、ゲームなら気兼ねなく大規模な大会を開催することができる、ということの証左にもなったはずだ。シーズン2があるのか、世界一決定戦が開催されるのかは未定だが、今はまだ先のことを考えず、FAV gamingの栄誉を称えたいと思う。(ライター・岡安 学)
クラロワリーグは、スマホゲーム「クラッシュロワイヤル」を使ったリーグ。昨年まで開催していたクラロワリーグ アジア、クラロワリーグ チャイナが合併し、今年からリニューアルされたプロリーグだ。
クラロワリーグ アジアは日本、韓国、東南アジアが参加し、12チームで構成されている。クラロワリーグ チャイナは8チームでの構成だった。クラロワリーグ イーストは、そのふたつが統合し、8チームでのリーグ戦として運営されている。つまり、今年からチーム数が半減し、厳選された編成になったわけだ。
日本からは、PonosとFAV gamingの2チームが残ることができたが、DetonationGamingとGameWithは残念ながら解散となっている。多くの選手は引退を余儀なくされ、残留チームに有力選手が移籍するなど、選手を続けること自体が厳しい状況。PonosはGameWithのエースであるKK選手とYakitori選手が移籍し、FAV gamingも韓国のチームOP GamingからX-bow Master選手が移籍している。
チーム数は減ったが、その分、チームの選手層の厚さと実力が強化され、どのチームも強豪と言えるレベルになっている。
今シーズンは元々、上海での開催を予定していたが、新型コロナウイルスの影響により、急遽オンラインで開催されている。さらに対戦形式も1対1形式の3人勝ち抜き戦のKoH(キング・オブ・ザヒル)、提示される3枚のカードから1枚を選び、8枚のデッキをその場で作るトリプルドラフト、1対1のシングル戦で戦う1v1をBO3制(2勝勝ち抜け)で行われた。
リーグ形式は、レギュラーシーズンが全8チームによる1回総当たり戦で、その後、全8チームによるダブルエリミネーション方式のトーナメント(グランドファイナルのみ1戦勝ち抜け)で実施。レギュラーシーズン上位4チームがウィナーズサイドトーナメントに進出し、下位4チームがルーザーズサイドトーナメントに進む。ウィナーズサイドは1度負けてもルーザーズサイドに移動するので、1度は負けてもチャンスがある仕組みだ。方やルーザーズサイドは1度負ければシーズン終了となってしまう。
レギュラーシーズンは、昨年クラロワリーグ 世界一決定戦で準優勝したW.EDGEとTTGの中国2チームが5勝2敗でワンツーフィニッシュを決め、4勝3敗でマカオのKIX TeamとFAV gamingがウィナーズサイドでのプレイオフ進出を決めた。Ponosは序盤調子をつかめず、4勝3敗でルーザーズサイド入りとなってしまった。
プレイオフは、レギュラーシーズンの順位から、W.EDGEとFAV gamingの対戦。FAV gamingは惜しくも敗北し、ルーザーズサイドでの巻き返しを図ることになる。
Ponosもルーザーズサイドを順調に勝ち進み、ルーザーズ準決勝ではFAV gamingとの日本チーム対決が実現。レギュラーシーズン終盤からプレイオフにかけて連勝を続けたPonosだったが、FAV gamingの前に敗れ、シーズンが終了した。
ルーザーズファイナルは、ウィナーズサイドでTTGを破るもののW.EDGEに敗北したKIX TeamとFAV gamingの対戦。KIX TeamはエースBenZer Ridel選手の活躍によりKOHで3連続を収めたものの、トリプルドラフトのけんつめし選手、1v1のJack選手、X-bow Master選手の前に、敗北を喫した。
決勝はウィナーズサイド1回戦と同じ組み合わせのW.EDGE対FAV gaming。奇しくも昨年の世界一決定戦でFAV gamingが敗北した組み合わせで、レギュラーシーズンでも敗北している。相性としては決して良くはない相手だったが、決勝では1セットも落とすことなく、ストレートで勝利を決めた。
優勝の立役者はMVPのX-bow Master選手であることは間違いない。しかし、陰の立役者として、けんつめし選手の存在が大きかったシーズンといえる。プロ選手ですら不慣れなトリプルドラフトを勝ち抜いた様は「見事」のひと言。すべてのカードから選べるKOHや1v1と違い、限定されたカードの中で最適なデッキ構築を行い、相手の選ぶカードを読み、記憶する戦いを制したのは、けんつめし選手の真骨頂だったのではないだろうか。KOHを落として窮地に陥ったFAV gamingをトリプルドラフトで取り返し、1v1へ繋げていた姿は、救世主的存在にうつった。
ともかく、クラロワリーグ イーストのスペシャルシーズンがこれにて終了した。外出自粛要請が出ている間にも、ゲームなら気兼ねなく大規模な大会を開催することができる、ということの証左にもなったはずだ。シーズン2があるのか、世界一決定戦が開催されるのかは未定だが、今はまだ先のことを考えず、FAV gamingの栄誉を称えたいと思う。(ライター・岡安 学)