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IoT電球を活用した見守りサービスの実証実験、ヤマト運輸が実施

時事ネタ

2020/06/03 17:00

 ヤマト運輸とハローライトは、東京都多摩市にあるヤマト運輸ネコサポステーションで、LEDとSIMが一体化している世界初のIoT電球「HelloLight」による、多摩市在住の独居高齢者を対象とした見守りサービスの実証実験を6月22日に開始する。

見守り実証実験のイメージ

 地域での独居高齢者の数は年々増加していることから、家族形態の変化などによって家の中で怪我や病気などで動けなくなった場合の発見遅れが増えており、迅速に安否確認ができる機器やサービスへのニーズが高まっている。

 また、自身に何か発生した場合に親族や知人に知らせる「見守りグッズ」を自ら準備する高齢者も増えている。一方、地域包括支援センター、介護事業者などの人手不足が深刻化しており、高齢者の「見守り」を効率的に行う仕組みが必要とされている。

 こうした状況を受け、地域の課題解決に取り組んでいるヤマト運輸のネコサポステーションは、ハローライトと連携し、同社が開発した、外部との通信が可能なIoT電球のHelloLightを活用して、ネコサポ会員向け見守りサービスの実証実験を開始する。これによって、住民が安心して快適に暮らせる街づくりに寄与していく。

 実証実験では、ネコサポ会員の宅内に設置したHelloLightが一定時間オン/オフをしない場合、この電球が自律的にネコサポ会員の指定した親族や知人、ヤマト運輸ネコサポステーションに異常検知のメールを発信する。

 異常検知のメールを受信した際に、親族や知人はネコサポ会員に確認をとり、その際に連絡が取れない場合は、同ステーションに連絡、ネコサポ会員の自宅訪問を指示する。同ステーションスタッフが訪問のうえ安否確認し、応答がない場合や異常がある場合は、高齢者向けの相談窓口である地域包括支援センターや、必要に応じて警察などに連絡を行う。