底が見えないミラーレス市場、コロナ禍で販売が4分の1に

 全国の家電量販店やECショップでPOSデータを集計する「BCNランキング」によると、4月のミラーレス一眼デジタルカメラの販売台数は前年同月比26.1%。前月が49.5%とほぼ半減したが、4月はさらにそこから半減。4分の1程度という衝撃的な数字が出た。新型コロナウイルス感染拡大に伴う家電量販店の営業自粛や行楽シーズンの外出自粛が大きく響いた形だ。


 メーカー別の販売台数前年比でも勝ち馬はおらず、キヤノン(20.4%)、ソニー(24.5%)、オリンパス(25.8%)といずれも大きく減少。当分は遠出やレジャーの自粛継続すると予想されるため、市場回復時期を占うのも難しい状況だ。
 

 シリーズ別の販売台数シェアランキングでは、キヤノン「EOS Kiss M」がトップを死守(11.4%)。2位はソニー「α6400」(9.5%)で、オリンパスの「OLYMPUS PEN E-PL9」(9.0%)を0.5ポイント上回った。(BCN・大蔵 大輔)


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計しているPOSデータベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。