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新型コロナの影響で感染症対策の取り組みに変化、生活者が対象の調査で判明

データ

2020/05/12 20:30

 花王の「生活者研究センター」は、「くらしの研究」サイトでの読者アンケートなどをもとにした新型コロナウイルス感染症の影響による日常生活の変化に関する調査結果を5月12日に発表した。

新型コロナの影響で手指の消毒やマスクの装着、人混みを避ける人が増加

 調査結果は、くらしの研究の読者である20~60代の女性を対象に3月24日~4月20日(回答者8492人)と2018年3月27日~4月24日(回答者1万6453人)に行われた「冬のウイルス・感染症に関する調査」、および首都圏在住の20~60代の既婚女性500人を対象に3月23日~26日に行われた「生活者の意識と行動に関する調査」に基づいている。

 冬のウイルス・感染症対策(複数回答)では、ほぼ全員が「この冬に何らかのウイルス・感染症への対策をした」と答えており、最も多かったのは「手洗いをする」(94%)で、「マスクをする」(89%)、「うがいをする」(77%)、「手指用の除菌・消毒商品を使う」(70%)が続いた。

 2018年の「インフルエンザへの対策」調査と比較すると、「手指用の除菌・消毒商品を使う」が44%、「マスクをする」が21%、「人混みを避ける」が27%、「空間の換気をする」が23%増加している。
 
感染症予防のための手洗いでは、こまめな手洗いや石けん・ハンドソープの使用などを心がける人が多い

 感染症を予防するための手洗いで意識したことを尋ねた質問(複数回答)では、「こまめに手を洗う・手洗いのタイミングを増やす」(76%)、「石けん・ハンドソープを使用して洗う」(69%)、「帰宅時・外出後に手を洗う」(66%)、「ていねいに・時間をかけて手を洗う」(55%)が上位となった。
 
手や口が日常的に触れる場所・ものの除菌や消毒を行う人が増えている

 この冬に、身の回りで除菌や消毒を行った場所やもの(複数回答)については、「手指や顔」(74%)、「食卓まわり」(45%)、「ドアノブ」(44%)、「スマホやPC」(36%)、「マスク」(32%)、「トイレ」(31%)など、手や口が日常的に触れる場所・ものが多い。
 
日常生活では「外出・買い物」や「化粧」が減少、「家事」関連は全ての項目で増加

 新型コロナウイルス感染症の感染拡大によって、日常行動の時間や回数に変化があったかどうかを尋ねたところ、旅行・レジャー、外食、電車・バスの移動、店舗での買い物といった「外出・買い物」に関連する項目について、多くの人が「減った」と回答した。

 リップ・口紅、ファンデーション、アイメイクといった「化粧」に関連する項目でも減少がみられるほか、「運動」に関連する項目ではジムなど屋内施設や屋外での運動が「減った」が多い一方で、自宅での運動は増えている。また、「家事」関連では全ての項目で「増えた」と答えた人が多く、とりわけ食事づくりや家の換気が増えた人が多い。
 
外出自粛によりストレスがたまっている人は半数超、
家族とのコミュニケーションがよくなった人は半数にとどまる

 そのほか、外出ができないため普段よりストレスがたまっている人が55%、家族とのコミュニケーションがよくなった人が48%だった。