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感染爆発で注目の3月3連休、都内の花見客が50%増 原宿で若者が25%増

データ

2020/04/03 20:00

 クロスロケーションズは、位置情報データ活用プラットフォーム「Location AI Platform」の特徴エリア別定点観測機能を使用して、新型コロナウイルス感染症に関する人流変化を、匿名位置情報ビッグデータからAIで解析した調査報告の第3弾を4月3日に発表した。

3月第3週末(3月21~22日)の人流は減少傾向

 第3弾の調査では、3月第3週末(3月21~22日)を中心に、東京都心の繁華街やお花見スポットなどの人流変化を調べている。都心繁華街への来訪者数は依然として減少傾向にあるが、3月第2週末(3月14~15日)と比較して、原宿竹下通りで若者世代の来訪が25%増加、銀座や六本木で55歳以上の来訪が約30%増加した。

 気温が高めで花見日和だったこともあって、都内のお花見スポットへ訪れる人も、3月第2週末と比較して50%以上増えており、とりわけ新宿御苑や千鳥ヶ淵に2倍以上の人が訪れている。2019年の同時期と比較しても、目黒川沿いや井の頭公園、千鳥ヶ淵は19年と同程度および30%増加傾向だった。

 東京都内幹線道路沿いのファミリーレストランにおける来訪者数は、19年同週比で若干増加傾向を示した。平日日中はこれまで11時台が入店ピークだったが、今回の調査では11~14時台までピークが続き、入店タイミングのピーク時間が長く、なだらかになっている。
 
都心繁華街の来訪者数は週ごとに減少

 都心繁華街6エリア(渋谷、上野、池袋、銀座、六本木、新宿)の来訪者数は週ごとに減少し、19年同週比でも新宿エリア・池袋エリアで約35%減、渋谷・上野・銀座エリアで20~30%減少した。

 3月第3週末の、原宿竹下通りの来訪者数は、3月第2週末と比較してほとんど変化はないが、20~35歳の若い世代の来訪は25%増加している。また、55歳以上の来訪者数は銀座エリアが30%増、六本木エリアが28%増だった。
 
3月第3週末の都内のお花見スポットにおける来訪者数は3月第2週末と比較して大幅に増加

 桜の開花宣言および開花に伴い、3月第3週末の都内お花見スポットにおける来訪者数は、3月第2週末と比較して大幅に増加し、特に上野公園や代々木公園など都内のお花見人気スポットへ訪れる人が50%以上増加している。
 
代々木公園と井の頭公園では来訪ピークが変化

 代々木公園と井の頭公園の来訪ピークは14時台で、午前中から来訪者が集まっていた19年の同時期と比較して変化がみられる。
 
都内ロードサイドのファミレスにおける平日の来店ピークは長くなる傾向に

 都内の幹線道路沿いにあるファミリーレストラン複数店舗の平均的な来店傾向を解析したところ、19年の同週比で来訪者数がわずかながら増加傾向にあり、平日だけを見ると約20%増加した。来店ピークは19年が11時台だったのに対して、20年の3月第3週では11~14時台へなだらかに継続しており、平日夕方のピークタイムも17時台と1時間早まっている。