延期のプロ野球開幕戦、“バーチャル”で実施

 日本野球機構(NPB)とコナミデジタルエンタテインメント(KONAMI)は、延期になったプロ野球の開幕戦に代わって「プロ野球“バーチャル”開幕戦 2020」を実施する。使用するのは、家庭用ゲーム「実況パワフルプロ野球」。12球団の代表プロプレーヤーらが繰り広げる試合を配信することで、新型コロナウイルス感染症の影響で自粛が続くプロ野球を楽しむ機会の創出につなげる。

延期になっているプロ野球の開幕戦をeスポーツで行う
「プロ野球“バーチャル”開幕戦 2020」

 新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、イベントやライブハウス、スポーツジムの利用は自粛が続いている。プロ野球も例外ではなく、3月20日に予定されていた開幕戦は延期になり、4月24日の開催予定をめどにしている。開幕まで練習試合を無観客で行う予定だったが、両リーグとも3月下旬から4月中旬まで休止することを決定。この空白期間にバーチャル開幕戦を実施することで、プロ野球に触れる機会を少しでもつくろう、というのが今回の狙いだ。

 対戦の組み合わせは、本来、開幕後に予定されていた「プロ野球 開幕第1カードと第2カード」。新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防ぐためにも無観客で実施するが、試合の様子は生中継を疑似体験できる形式で配信する。全ての試合は、無料のオンライン配信サイト「YouTube」と「OPENREC.tv」で視聴することができる。
 
「プロ野球“バーチャル”開幕戦 2020」の対戦カード

 試合は、3月29日21時から実施する。セ・リーグの初戦は、読売ジャイアンツvs横浜DeNAベイスターズで、球場が東京ドーム。パ・リーグの初戦は、東北楽天ゴールデンイーグルスvsオリックス・バファローズで、球場が楽天生命パークとなる。「eBASEBALL プロリーグ」2019シーズンで活躍したプロプレーヤーたちが対戦する。詳細は、後日、公式ホームページで知らせるとしている。

 eBASEBALL プロリーグは、NPBとKONAMIが共催するプロ野球eスポーツリーグ。プロ野球12球団がeドラフト会議の選手選択によって4人のチームを結成し、プロ野球と同様、セ・リーグとパ・リーグに分かれ、日本一の座をかけて争う。2019シーズンは、ペナントレース、「コカ・コーラ eクライマックスシリーズ」を経て、「SMBC e日本シリーズ」を実施。チャンピオンは、読売ジャイアンツだった。(BCN・南雲 亮平)