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5Gの認知度はどれくらい? 月額料金のアップ許容額は? MM総研の調査

データ

2020/03/16 18:30

 MM総研は、「2019年10月の電気通信事業法改正に伴う料金プランの変更」「楽天MNO参入」「5Gスマートフォン」に関するユーザー意識を調査した。調査は、2月にウェブアンケート形式で行い、1110件の回答を得ている。

通信事業法の一部改正に伴う「解約更新月以外での解約違約金の1000円への減額」と
「端末値引き額の上限2万円」の認知度

 通信事業法の一部改正によって、解約更新月以外での解約違約金を1000円に減額すること、および端末値引き価格の上限が2万円とされたことを知っているかを尋ねたところ、解約違約金の減額については29.5%が「具体的な内容を含めて知っていた」、70.8%が「何かしら変更があったことは知っていた」と答えた。

 一方、端末値引き価格の上限については「具体的な内容を含めて知っていた」が20.2%、「何かしら変更があったことは知っていた」52.7%となっている。
 
今後のキャリア変更(MNP)意向

 今後のキャリア変更(MNP)意向について尋ねた質問では、「解約違約金が従来(最大9500円程度)のままでも別の会社に変更したい」が7.1%、「解約違約金が1000円に安くなったので別の会社に変更したい」が24.1%、「解約違約金が1000円に安くなっても別の会社に変更したくない」が68.8%だった。
 
端末価格の値下げ上限変更に伴う端末購入価格への影響(左)と、今後の端末買い替えサイクル

 端末価格の値引き額上限が2万円になったことで、今後の端末購入時に価格がどのように影響するかを尋ねたところ、「今よりも価格が高くてより高機能なスマートフォンを購入したい」が10.7%、「今と同様の価格帯のスマートフォンを購入したい」が60.5%、「今よりも安くて機能が限定されたスマートフォンを購入したい」が28.8%となっている。

 今後の買い替えサイクル意向を尋ねた質問では、「今よりも長い期間(サイクル)でスマートフォンを買い替えたい」が35.9%、「今と同様の期間でスマートフォンを買い替えたい」が54.5%、「今よりも短い期間でスマートフォンを買い替えたい」が9.6%だった。
 
楽天の携帯電話サービスの認知度

 4月のMNOサービス正式スタートを予定している、楽天の携帯電話サービスの認知度は、「楽天が既にMVNOサービスを提供していることも、今後MNOサービスを開始することも知っていた」が33.5%、「楽天がMVNOサービスを提供していることは知っていた」が14.8%、「楽天が今後MNOサービスを開始することは知っていた」が21.3%、「楽天がMVNOサービスを提供していることも、今後MNOサービスを開始することも知らなかった」が30.5%と、楽天によるMNOサービスの認知度は約55%となっている。
 
5G商用サービスの認知度

 2020年3月に開始される、スマートフォンによる5G商用サービスの認知度を尋ねた質問では、「5Gの違いを含めて知っていた」が31.7%、「5Gという言葉のみは知っていた」が56.7%、「Gは知らなかった」が11.6%と、言葉のみの認知度を含めれば約88%が5Gについて知っていることが分かった。

 5Gスマートフォンの月額料金プランについて、現在よりもいくら高くても契約したいかを尋ねたところ、「月額料金が高くなるなら5Gプランは契約しない」(76.2%)という回答が最も多い。

 「500円高くても5Gプランを契約したい」「1000円高くても5Gプランを契約したい」と、500円間隔で500~5000円以上で設定した回答結果を基に、5Gプランの月額料金アップの許容額を加重平均で算出したところ、「月額料金が高くなるなら5Gプランは契約しない」と回答したユーザーを含めると339円、「月額料金が高くなるなら5Gプランは契約しない」と回答したユーザーを含めなければ1424円となった。

 5Gスマートフォンの端末価格が、現在よりもいくら高くても購入したいかを尋ねた質問では、「価格が高くなるなら5Gスマートフォンは購入しない」が73.7%となっている。

 「2400円(100円×24カ月)の価格差なら5G端末を購入したい」「4800円(200円×24カ月)の価格差なら5G端末を購入したい」と、2400円(100円×24カ月分)間隔で2400~2万8800円以上で設定した選択肢の回答結果を基に5Gスマートフォンの端末値上げ許容額を加重平均で算出したところ、「価格が高くなるなら5Gスマートフォンは購入しない」と回答したユーザーを含めた場合は2195円、「価格が高くなるなら5Gスマートフォンは購入しない」と回答したユーザーを含めない場合は8342円となった。

 MM総研では、2020年度のスマートフォン市場全体における5G端末の比率は15%~20%、台数では430万~580万台規模と予測している。