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新トレンドはシンプルデザイン! 今春誕生&リニューアル 次世代カード5選

 2019年に米国ではApple Cardが始動した。3月4日現在、日本での展開は発表されていないが、Apple Cardライクな見た目の新しいカードはすでにいくつか登場している。カード番号を省くなど、斬新な券面デザインに一新するカードも現れた。今回は発行予定を含む新カード、リニューアルしたカードに絞り、所有感をくすぐるデザイン性の高い次世代カードを紹介しよう。

本家のApple Card

常に1%ポイント還元 シンプルデザインのKyash Card

 ウォレットアプリ「Kyash(キャッシュ)」と連携する、事前チャージした残高または紐づけたクレジットカードで即時決済するVisaプリペイドカード「Kyash Card」は、保有するクレジットカードのポイントと、還元率1%のKyashポイントの二重取りで実質負担を減らす「ポイ活」派向けのカードだ。

 新設されたカード発行手数料(Kyash Card 900円、Kyash Card Lite 300円)と引き換えに上位版Kyash CardはICチップ搭載、海外の実店舗で利用可など機能がアップ。4月1日以降、Kyash Card Liteだと還元率は下がるが、紐づけるクレジットカード次第では、Liteのままでもトータルでは損はないだろう。
 
Apple CardライクなKyash Card

国内初! セゾンの番号レスプラスチックカード 登場は今秋以降

 クレディセゾンは、スマートフォン(スマホ)だけでクレジットカード発行手続き完結する「セゾンカードレス決済」を発展させ、国内初となる券面に番号を記載しないプラスチックカードを発行する計画を明らかにした。

 セゾンカードレス決済で発行可能なクレジットカードの国際ブランドはMastercard/アメリカン・エクスプレス/JCBで、VISAは検討中。Kyashアプリ/Kyash Cardと仕組みはほぼ同じようだが、信用のある大手クレジットカード会社による完全なスマホファーストの取り組みであり、今後の詳報に注目したい。
 
今秋に発行する番号レスカードの券面イメージ

プレミア間違いない! 東京2020限定デザインVisa LINE Payクレジットカード

 LINE Payとオリエントコーポレーションが業務提携を解消したため、発行自体に疑問符が出ているが、「Visa LINE Payクレジットカード」は、スマホ決済のLINE PayやLINEの各サービスがより便利に使える、お得満載のクレジットカードとなる見込み。特に、これまで告知されてきた、東京2020オリンピック限定デザインは、コレクションとしてぜひ手に入れたい1枚だ。
 
今年中に出ないと幻になりかねない、2020東京五輪限定デザイン

三井住友カードは「Visaプリペ」もリニューアル Google Payにも対応

 三井住友カードは自社発行のクレジットカードに加え、「Visaのタッチ決済」に対応する年会費無料のプリペイドカード「Visaプリペ」もリニューアル。新デザインはセキュリティが高まり、アプリ連携、Google Payへの対応など、Kyashと遜色ない次世代キャッシュレスサービスに進化した。還元率は0.25%で、カード残高上限額は30万円。
 
リニューアルした「三井住友カード」(左)と「Visaプリペ」

 30年ぶりに券面デザインを一新した三井住友カードは新規入会で年会費はずっと無料、もれなく利用金額の20%(最大1万2000円)を還元するキャンペーンも実施中。なお、3月中に新サービス「かぞくのおさいふ」を開始予定。

 お得度で選ぶなら「楽天市場」の愛用者は楽天カード、Yahoo!ショッピングの愛用者はヤフーカード、JR東日本の駅ビル愛用者はJREカード、東急沿線住人は東急カードと、住む街やよく使う店によって「定番・イチオシ」は自ずと決まってくる。ただ、昔からあるカードはたいていゴチャゴチャしたデザイン。ついにカードデザインにもミニマムシンプルデザインの波がやってきた。お得度もある、新世代のオシャレ系カードに注目だ。(BCN・嵯峨野 芙美)