異動や転勤による引っ越しで新生活がスタートする春。三菱電機が実施したネット調査によると、新居購入やリノベーションで家具のデザインにこだわる人は73.6%に上るが、エアコンのデザインにこだわった人は24.9%と低いことが分かった。デザイン家電としてのエアコンの認知度がまだ浸透していない様子が浮かび上がる。
調査は全国の男女(30~59歳)で直近3年以内に新居の購入やリノベーションを行ったエアコン購入者618人に実施したもの。
自宅のインテリアにこだわりがある人は63.5%と高いのに対し、デザインにこだわったエアコンがあることを知っている人は33.3%と低かった。ただ、デザイン性の高いエアコンがあれば買ってみたいと答えた人は57.3%と、潜在的なニーズは高い。
自宅の家具を購入するときに重視するポイントは「デザイン」が73.6%と最も高く、「価格」(72.3%)や「サイズ」(63.3%)などのストロングポイントよりも比率は高い。その次に「色」(61.5%)が入るなど、デザインに対するこだわりが色濃く現れている。
これに対して、エアコンを購入する際の重視ポイントは、「機能性」(79.3%)、「価格」(72.8%)、「メーカー」(50.2%)、「サイズ」(40.5%)とスペックやメーカーブランドに関する項目が上位を占めている。「デザイン」(24.9%)や「色」(24.4%)が低いのは、先述の調査結果からも明らかなように、そもそもデザインにこだわっているエアコンの存在を知らないユーザーが多いからだ。
エアコンのデザインで重視するポイントについては、「部屋との調和」(77.9%)が最も高く、続いて「本体の厚さ」(56.5%)、「本体の表面」(49.4%)などが続く。部屋のイメージやコンセプトと違和感のないエアコンを求める傾向にあるようだ。
内閣府の「消費動向調査(2019年4月8日)」では、過去10年間のエアコンの平均使用年数は12.2年と長い。長期間使うことが分かっているなら、新居の購入やリノベーション時に購入するエアコンはデザインや部屋との調和にこだわりたいものだ。
三菱では、インテリア&プロップスタイリストの窪川勝哉さんによる、部屋のインテリアと調和するエアコンの選び方を三つ紹介している。
まずは「隠す」方法。壁面にアートやテレビなどお気に入りのものだけを配置する場合、エアコンで壁紙のカラーや色が分断されるのを避けるために天井カセット形にして隠すのだ。壁面の情報量が少なくなりスッキリしたデザインになる。
次が「なじませる」方法。壁面の色味に近いカラーのエアコンを選ぶのだ。ログハウスや和室など木目調の自然素材を多く使う部屋などは、アースカラーと相性のいいブラウン系やシャンパンゴールドなどのゴールド系も意外になじむという。
最後が「アクセント」として使う方法。デザイン性の高いエアコンを壁面のアイキャッチにすることで空間を格上げしてくれる。ここでのポイントは、セレクトしたエアコンの同系色のアイテムを少なくとも1点はインテリアに使うことだという。画像の例では、ソファとエアコンに赤色を使いテレビとAVボードを黒色にすることで、部屋全体をトータルでカラーコーディネートしている。
調査からは、ユーザーは家具のデザインにはこだわるが、デザイン性の高いエアコンの存在を知らないことが分かる。メーカーと流通業者が一体となってエアコンのデザイン性をアピールするとともに、その存在や認知度を高める活動が必要だ。
調査は全国の男女(30~59歳)で直近3年以内に新居の購入やリノベーションを行ったエアコン購入者618人に実施したもの。
自宅のインテリアにこだわりがある人は63.5%と高いのに対し、デザインにこだわったエアコンがあることを知っている人は33.3%と低かった。ただ、デザイン性の高いエアコンがあれば買ってみたいと答えた人は57.3%と、潜在的なニーズは高い。
自宅の家具を購入するときに重視するポイントは「デザイン」が73.6%と最も高く、「価格」(72.3%)や「サイズ」(63.3%)などのストロングポイントよりも比率は高い。その次に「色」(61.5%)が入るなど、デザインに対するこだわりが色濃く現れている。
これに対して、エアコンを購入する際の重視ポイントは、「機能性」(79.3%)、「価格」(72.8%)、「メーカー」(50.2%)、「サイズ」(40.5%)とスペックやメーカーブランドに関する項目が上位を占めている。「デザイン」(24.9%)や「色」(24.4%)が低いのは、先述の調査結果からも明らかなように、そもそもデザインにこだわっているエアコンの存在を知らないユーザーが多いからだ。
エアコンのデザインで重視するポイントについては、「部屋との調和」(77.9%)が最も高く、続いて「本体の厚さ」(56.5%)、「本体の表面」(49.4%)などが続く。部屋のイメージやコンセプトと違和感のないエアコンを求める傾向にあるようだ。
内閣府の「消費動向調査(2019年4月8日)」では、過去10年間のエアコンの平均使用年数は12.2年と長い。長期間使うことが分かっているなら、新居の購入やリノベーション時に購入するエアコンはデザインや部屋との調和にこだわりたいものだ。
三菱では、インテリア&プロップスタイリストの窪川勝哉さんによる、部屋のインテリアと調和するエアコンの選び方を三つ紹介している。
まずは「隠す」方法。壁面にアートやテレビなどお気に入りのものだけを配置する場合、エアコンで壁紙のカラーや色が分断されるのを避けるために天井カセット形にして隠すのだ。壁面の情報量が少なくなりスッキリしたデザインになる。
次が「なじませる」方法。壁面の色味に近いカラーのエアコンを選ぶのだ。ログハウスや和室など木目調の自然素材を多く使う部屋などは、アースカラーと相性のいいブラウン系やシャンパンゴールドなどのゴールド系も意外になじむという。
最後が「アクセント」として使う方法。デザイン性の高いエアコンを壁面のアイキャッチにすることで空間を格上げしてくれる。ここでのポイントは、セレクトしたエアコンの同系色のアイテムを少なくとも1点はインテリアに使うことだという。画像の例では、ソファとエアコンに赤色を使いテレビとAVボードを黒色にすることで、部屋全体をトータルでカラーコーディネートしている。
調査からは、ユーザーは家具のデザインにはこだわるが、デザイン性の高いエアコンの存在を知らないことが分かる。メーカーと流通業者が一体となってエアコンのデザイン性をアピールするとともに、その存在や認知度を高める活動が必要だ。