カメラ市場は2020年も2桁割れ続く、CIPAが厳しい見通し

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2020/02/04 17:30

 カメラ映像機器工業会(CIPA)は2月3日、2019年のデジタルカメラ出荷実績と2020年の出荷見通しを発表した。


 19年のデジタルカメラの総出荷台数実績(日本向けと海外向け合計)は、前年比78.3%の1522万台だった。カテゴリー別では、レンズ一体型が前年比78.0%で676万台、レンズ交換式が前年比78.6%の846万台だった。レンズ交換型では一眼レフが前年比68.0%と大きく縮小した一方、ミラーレスは95.6%と1桁減で踏みとどまった。交換レンズは前年比83.6%の1424万本だった。

 20年の出荷見通しでは、デジタルカメラ総出荷台数を前年比76.7%の1167万台とした。うちレンズ一体型が前年比71.0%の480万台、レンズ交換式が81.2%の687万台。交換レンズは、前年比83.6%の1190万本とした。いずれも市場が2桁減のペースでシュリンクを続けるとする厳しい見通しを示した。

 スマートフォン(スマホ)の台頭でカメラ市場は縮小が続いているが、誰もが写真を撮る時代になったことを受け、CIPAでは「もっと満足のいく写真が撮りたい、スマホではあきらめてしまったシーンに挑戦したい、そして、心ゆくまで作品性の高い写真を撮りたいという新たなデジタルカメラユーザーが続々と生まれることへの期待は大きい」としている。