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アイリスオーヤマとパナソニック、勝ったのはどっち?LED電球の年間シェア争い

 全国の主要家電量販店・ネットショップのPOSデータを集計した「BCNランキング」で年間販売台数No.1ベンダーを称える「BCN AWARD 2020(2019年1月1日~12月31日の集計データ)」で「LED電球・蛍光灯」部門のトップに輝いたのは販売台数シェア30.3%を獲得したパナソニックだった。2位のアイリスオーヤマ(29.8%)とは、わずか0.5ポイントの僅差だった。


 前年の「BCN AWARD 2019」は、同カテゴリーが創設された14年以来、アイリスオーヤマが初の首位に輝いたが、今回はパナソニックが再び王座を奪還した形だ。

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 ここ数年、毎年厳しいシェア争いを繰り広げている両社だが、その様子は月別のシェア推移を見ても明らか。19年1月はパナソニックが33.8%、アイリスオーヤマは29.7%でスタートしたが、4月にはアイリスオーヤマが32.2%、パナソニックが29.5%と逆転した。
 

 その後、アイリスオーヤマは9月の27.0%までじりじりと下がったのに対して、パナソニックは30.9%で持ちこたえた。しかし、年末商戦にかけてアイリスオーヤマが猛ラッシュをかけると形成は大きく逆転。12月はアイリスオーヤマが30.0%、パナソニックが26.2%と3.8ポイントの開きになった。

 最終的に前半戦で貯金のあったパナソニックがギリギリのところで逃げ切った形だ。年末商戦は通常月よりも販売ボリュームが多いだけに、最後まで目が離せない戦いだった。(BCN・細田 立圭志)

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などのPOSデータを毎日収集・集計しているPOSデータベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。