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「CES 2020ベスト・オブ・イノベーション」受賞、AI搭載補聴器「OrCam Hear」

時事ネタ

2020/01/09 18:30

 イスラエルに本社を構えるオーカムテクノロジーズは、世界初となる耳の不自由な人のためのAI搭載ウェアラブル支援デバイス「OrCam Hear(オーカムヒア)」が、CES 2020ベスト・オブ・イノベーションを受賞したと発表した。


 OrCam Hearは、耳の不自由な人のためのAI搭載ウェアラブル支援デバイスで、周りにたくさん人がいる状況でも特定の人の音声を選り分け、Bluetooth対応機器を通してリアルタイムでユーザーに伝える。

 また、補聴器を拡張、統合するアドオンデバイスとして、唇の動きとボディジェスチャーを識別し、ユーザーが聞きたい声を瞬時に検出。ユーザーが新しい人の声を聞きたい時には、直感的な操作で切り替えることもできる。

 端末は、成人の指ほどの大きさでハンズフリー、軽量、ワイヤレスのため、どんな時でも気軽に装着でき、小さなフォームファクターを持った省電力なデバイスとなっている。使用に際してインターネットへの接続の必要がなく、プライバシー保護の観点からも安心して使用することができる。

 今回の受賞を受けて、共同創立者兼共同CEOのアムノン・シャシュア教授は、「『OrCam Hear』が、主催のCTA(コンシューマー・テクノロジー・アソシエーション)からアクセシビリティ部門でCES 2020 ベスト・オブ・イノベーションを受賞したことを大変光栄に思う。我々は『OrCam Hear』で、補聴器を使用している人が彼らの選んだ声を、どんな状況下でもシームレスに、はっきりと、リアルタイムで聞くことを可能にする、多様で効果的なソリューションとなるように開発を続けてきた。オーカムのウェアラブル支援テクノロジーが人々の人生を変え続けていることをCTAに認めてもらえたことを深く感謝する」とコメントしている。