今年もクリスマスがやってくる。家族や恋人、友人に贈るプレゼントは、もう用意しただろうか。記者のようにまだ迷っている人は、家電量販店を訪れてみるとヒントが得られるかもしれない。例えば、自身では購入を決断できなくても、貰ったら使ってみたい家電はあるはず。そういった家電を贈るのも、選択肢の一つだ。


　「ビックカメラ新宿西口店」で話を聞くと、調理家電を中心に、五つほどクリスマスを盛り上げる家電をおすすめしてもらった。

●ホットワインも作れる低温調理器

　まずは低温調理器。温度を一定に保ち続ける、というシンプルだが自らが実践するとなると難しい調理を実現する家電だ。同店で家電コーナーを担当する相田将大氏は、「ローストビーフなどの華やかな料理を簡単に作れるだけではない」と、低温調理器の魅力を説明。寒い冬にぴったりの機能として、「ホットワイン」が簡単に作れることを紹介する。プレゼントして、そのまま使って見せながら使い方を説明すれば、渡した相手が1人で使う際も安心だろう。価格は1万3000円前後。
 
●デザイン性のあるカセットコンロ

　カセットコンロの「ヒバリン」も、シンプルな機能だがデザインが魅力的な製品だ。“火鉢”と“七輪”を融合した商品で、付属のグリルキットを使えば餅や魚を焼いたり炙ったりすることができる。停電など緊急時にも使えるので、貰った人は重宝するはずだ。価格は1万7000円前後。
 
●ラクレットチーズを楽しめるグリル

　「ラクレットグリル」は、その名の通り、ラクレットチーズを楽しむことができる調理家電だ。ホットプレートでは上部のプレートを温めるだけの電熱線を、上段と下段の中間に配置。上段で野菜や肉を調理しながら、下段でチーズを温めるなどの使い方ができる。とろっとろのチーズを料理にのせれば、クリスマス会も盛り上がりそうだ。価格は1万2000円前後。
 
●電気鍋として使えるフォンデュ鍋

　チーズはフォンデュでも楽しめる。「テーブルフォンデュアンドフライピュア」は、フォンデュフォークとフォークを鍋の縁に固定するためのアタッチメントを付属した卓上電気鍋。食後に手軽に洗えるよう、汚れが落ちやすい素材を使用している。また、油切りやスチームトレイを付属。いつもは電気鍋として使えるので、フォンデュ専用機のように、使う場面が限られる心配はない。価格は1万4000円前後。
 
●思い出をその場で形にできるスマホプリンタ

　スマホで撮影した写真をその場で印刷できるスマホプリンタや、撮影機能も備えた小型プリンタなどの「instax」シリーズも、プレゼントしてその場で楽しめるグッズだ。クリスマスの思い出をSNSで共有するだけでなく、その場で共有すれば思い出にもなる。
 
　クリスマスプレゼントの候補は多くあるので、相田氏は「迷いに迷った場合は、一緒に買い物に行くのも一つのやり方」とアドバイスする。ただ、“サンタさん”になるには、相手の好みや趣向、渡すシチュエーションを踏まえてプレゼントを選びたい。（BCN・南雲 亮平）