Echoシリーズ続々登場、モーションセンサー対応の「Echo Flex」はお手頃2980円
Amazon.co.jpは、Amazon Alexaの誕生日(米国での発売日)である11月6日に、Alexa搭載スマートスピーカー「Echoシリーズ」のメディア向け製品体験会を開催した。デモを交えた盛りだくさんの内容から、コンセント直結タイプの「Amazon Echo Flex(エコーフレックス)」を中心に紹介する。
内蔵スピーカーは0.6インチと貧弱だが、Bluetoothや3.5mmステレオ出力端子で外部スピーカーに接続すれば、より高音質で再生が可能。別売の専用アクセサリー「スマートナイトライト」を接続すると、周囲の明るさに応じて自動で点灯/消灯するフットライト代わりに使える。ライトは、明るさや色の調整も可能。また、同じく専用アクセサリーの「モーションセンサー」を接続すると、動きを検知したときに作動する定型アクションを作成できる。
長い電源ケーブルは、廊下やキッチン付近のコンセントにつなぐと、邪魔になりがち。場所を問わずにAlexaを利用したいという声に応え、コンセント直差しタイプのFlexを追加したという。Echoシリーズで最も安価で、まずは費用をかけずに試したいというニーズの取り込みも狙う。
アマゾンジャパン Alexaエクスペリエンス&デバイス事業部 リージョナルディレクター Alexa アジア パシフィックの大木聡氏は、強化点として、拡張性(組み込み)、ハードウェア(他社製品との連携)、ソフトウェアを挙げ、Zigbee対応スマートホームハブを内蔵した最上位のEchoスピーカー「Echo Studio」に加え、米国発表済みのBOSEのノイズリダクション機能を備えたAlexa搭載完全ワイヤレスイヤホン「Echo Buds」も日本で発売予定と案内した。
LED時計搭載の「Echo Dot with clock」と「Echo(第3世代)」は販売中。税込み価格は、Echo Dot with clockが6980円、第3世代Echoが1万1980円、Echo Studioが2万4980円。サードパーティ製のEcho Flex専用アクセサリ2種はともに1780円。12月5日発売予定の「Echo Studio」は2万4980円。
Alexaは、スキルだけで可能になった「定形アクション」の強化に加え、「ささやき」声の返答や、速度調整など、細かいアップデートを行っている。大木氏は、「いよいよ音声AIアシスタントが暮らしに浸透していく」と話し、従来のAlexa対応機器に加え、テレビやオーディオ製品など、Alexa搭載機器も増え、他社製品との連携でAlexaの魅力はますます広がっていると強調した。
音声アシスタントによって呼びかけワードや対応機器、設定方法などが異なるが、「シーン設定」とも呼ばれる定形アクションを登録すると、例えば帰宅した際に「アレクサ、ただいま」と呼びかけると、自動でカーテンやブラインドが開き、照明が点灯し、エアコンの電源が自動的にオンになる。
従来、住宅・住宅設備/家電/IT/クルマは別カテゴリだったが、AI・IoTをキーワードに境界線が溶け始めた。ハードウェアをサブスクリプション形式、つまりサービスとしてレンタル利用する新しい保有の形も始まっている。
各種センサーと音声AIアシスタントが連携し、煩わしいルーティン作業から解放される便利な「スマートホーム」は、いよいよ本格化するはず。自宅やオフィスのWi-Fiにつないでコンセントに差し込むだけで、家中のどこでもAlexaが使えるようになるEcho Flexは、最も手頃なスマートホームのお試しアイテムだ。(BCN・嵯峨野 芙美)
USB充電できるコンセント直結タイプが登場
11月14日に出荷を開始した「Echo Flex」のAmazon.co.jpでの販売価格は税込みで2980円。USBポートを備えた72×67×52mm、重さ約150gのコンパクトサイズで、家のさまざまな場所に設置し、Alexaのさまざまな機能を利用できる。発売直後は人気のため、発送予定がだいぶ先になっていたが、今は「在庫あり」。注文確定後、すぐに手元に届く。内蔵スピーカーは0.6インチと貧弱だが、Bluetoothや3.5mmステレオ出力端子で外部スピーカーに接続すれば、より高音質で再生が可能。別売の専用アクセサリー「スマートナイトライト」を接続すると、周囲の明るさに応じて自動で点灯/消灯するフットライト代わりに使える。ライトは、明るさや色の調整も可能。また、同じく専用アクセサリーの「モーションセンサー」を接続すると、動きを検知したときに作動する定型アクションを作成できる。
長い電源ケーブルは、廊下やキッチン付近のコンセントにつなぐと、邪魔になりがち。場所を問わずにAlexaを利用したいという声に応え、コンセント直差しタイプのFlexを追加したという。Echoシリーズで最も安価で、まずは費用をかけずに試したいというニーズの取り込みも狙う。
Alexa誕生から5年、次の狙いはウェアラブル?
スマートスピーカーのEchoシリーズは、2014年11月6日の誕生から今年で5年を迎え、今やタブレット端末の「Fire タブレット」もAlexaを搭載するようになった。ディスプレイのあるタイプは「スマートディスプレイ」と呼ばれ、音とビジュアルの組み合わせで利用シーンを広げた。アマゾンジャパン Alexaエクスペリエンス&デバイス事業部 リージョナルディレクター Alexa アジア パシフィックの大木聡氏は、強化点として、拡張性(組み込み)、ハードウェア(他社製品との連携)、ソフトウェアを挙げ、Zigbee対応スマートホームハブを内蔵した最上位のEchoスピーカー「Echo Studio」に加え、米国発表済みのBOSEのノイズリダクション機能を備えたAlexa搭載完全ワイヤレスイヤホン「Echo Buds」も日本で発売予定と案内した。
LED時計搭載の「Echo Dot with clock」と「Echo(第3世代)」は販売中。税込み価格は、Echo Dot with clockが6980円、第3世代Echoが1万1980円、Echo Studioが2万4980円。サードパーティ製のEcho Flex専用アクセサリ2種はともに1780円。12月5日発売予定の「Echo Studio」は2万4980円。
Alexaは、スキルだけで可能になった「定形アクション」の強化に加え、「ささやき」声の返答や、速度調整など、細かいアップデートを行っている。大木氏は、「いよいよ音声AIアシスタントが暮らしに浸透していく」と話し、従来のAlexa対応機器に加え、テレビやオーディオ製品など、Alexa搭載機器も増え、他社製品との連携でAlexaの魅力はますます広がっていると強調した。
溶けるカテゴリの境界線、スマートホーム・コネクテッドが身近に
各社の頭文字から「GAFA」と呼ばれる、グーグル・アマゾン・フェイスブック・アップルの巨大ITプラットフォーマー4社は、莫大な資金を投資し、インターネットはもちろん、リアルの世界の覇権を独占しつつある。音声アシスタントは、アマゾンのAmazon Alexa、グーグルのGoogle アシスタント、アップルのSiriがそれぞれ独立して競い合っている。日本では、LINEがそこに独自の「LINE Clova」をひっさげて挑む。音声アシスタントによって呼びかけワードや対応機器、設定方法などが異なるが、「シーン設定」とも呼ばれる定形アクションを登録すると、例えば帰宅した際に「アレクサ、ただいま」と呼びかけると、自動でカーテンやブラインドが開き、照明が点灯し、エアコンの電源が自動的にオンになる。
従来、住宅・住宅設備/家電/IT/クルマは別カテゴリだったが、AI・IoTをキーワードに境界線が溶け始めた。ハードウェアをサブスクリプション形式、つまりサービスとしてレンタル利用する新しい保有の形も始まっている。
各種センサーと音声AIアシスタントが連携し、煩わしいルーティン作業から解放される便利な「スマートホーム」は、いよいよ本格化するはず。自宅やオフィスのWi-Fiにつないでコンセントに差し込むだけで、家中のどこでもAlexaが使えるようになるEcho Flexは、最も手頃なスマートホームのお試しアイテムだ。(BCN・嵯峨野 芙美)