• ホーム
  • トレンド
  • 【記者のひとこと】「スマート・サモン」で見えてきたもの

【記者のひとこと】「スマート・サモン」で見えてきたもの

コラム

2019/11/21 10:00

 テスラ車の「スマート・サモン」(自動呼び寄せ機能)の動画を見ていると、時折、無人のクルマが右往左往して、行く先を見失っているように見えます。

 自動運転車特有のこうした現象は、「クルマが取得できるデータが圧倒的に足りていない」ことが背景にあると、トヨタ自動車の研究所TRI-ADのマンダリ・カレシー・バイス・プレジデントは指摘しています。

 要はクルマから見れば、ほとんど何も見えない状態で「目的地へ進め」と言われているようなもの。これを解決するのが自動運転車用の「データ共有基盤」。

 クルマが独力でデータを取得するのに加え、データ共有基盤からも詳細なデータを得られる方式にすれば、もっと効率的なデータ取得が可能になる。国内では名古屋大学の高田広章教授らが参加する「ダイナミックマップ2.0コンソーシアム」で、データ共有基盤の構築の調査、研究が進められています。(安藤章司)

【関連記事はこちら】
<国のIT政策を読む 現実と理想の壁>[第10回]東京臨海地区で自動運転の大規模実証実験 参加車両は100台規模の見込み
岐阜市内で初めて小型自動運転車両の走行実験を実施、来年度には公道で
自動運転タクシーの実用化に向けKDDIら5社が協業、20年夏に都内で実証実験
JR東日本、気仙沼線でバス高速輸送システムの技術実証を実施
埼玉県の「加須市騎西銀杏祭」でAIバスの試乗会、約200名が乗車
OKI、車載電子機器・装置の信頼性試験サービス拠点を新設