スマートフォンの代名詞として、ここ10年、iPhoneはすっかり浸透し、「待望の新モデル」から「待望の新作」に立ち位置が変わったと分析するコメントを見かけた。スタバのフラペチーノの新作が出たら必ず1回は飲むように、熱心なファンは発売直後に購入し、SNSやブログなどに感想をアップするようなイメージだ。
今年9月20日発売の新iPhone3機種のうち、最も安価な「iPhone 11(イレブン)」の売れ行きが好調だ。家電量販店の実売データを集計した「BCNランキング」によると、それぞれ発売から31日間の販売台数を比較すると、iPhone 11は、2年前の2017年発売の「iPhone 8」にはやや及ばないものの、18年発売の前機種「iPhone XR」の1.8倍と、初動は伸びている。上位機種の「iPhone 11 Pro」も、同期間のiPhone XRより売れており、実際に触って選べる、3機種一斉発売がプラスに働いたようだ。
理由は価格によるところが大きいだろう。法律で10月1日から通信契約を伴う端末値引きの上限が税別2万円と定められ、各キャリアが販売するキャリアモデルのiPhone 8に対するMNPや機種変更限定の大幅割引が消滅したからだ。また、同じ容量の64GBの場合、Appleのオンラインストアでの税別販売価格は、iPhone XRの6万4800円に対し、iPhone 11は7万4800円となり、同じ重さ・画面サイズで、背面のメインカメラの数、インカメラの画素数、耐水性能、バッテリー駆動時間とも「XR」より「11」のほうが優れているとなると、iPhone 11を選ばない理由はない。
また、Apple公式サイトによると、全国のAppleの直営店で、購入時にiPhoneのアクティベーションと通信事業者の料金プランの設定を行うキャリアモデル(ドコモ・au・ソフトバンク)のiPhone 11またはiPhone 11 Proを購入すると、通常価格から割り引く「新しいiPhoneをお近くのApple Storeの特別な価格で。」キャンペーンが始まっている。税別価格は、一括払いの場合、iPhone 11が6万6800円、iPhone 11 Proが9万8800円で、金利0%の分割払いも選べる。
例えば、ドコモ版のiPhone 11 64GBのドコモオンラインショップ価格は税込8万7120円なので、店頭購入時にかかる契約事務手数料を含めても、近くのApple直営店で購入したほうが安く済みそうだ。家電量販店やキャリアショップで購入すると、dポイントやau WALLET ポイントを購入代金に充当でき、さらに場合によっては店独自のポイントもつくので、最安とは限らないが、興味深い新たな試みだ。
2019年は和暦では令和元年となり、本記事掲載日は和暦と数字を組み合わせると、令和1年11月11日となる。1が5つ並ぶ記念日だ。そして、偶然にも今年のiPhone新作は、1が2つ並んだ「iPhone 11」。新時代にふさわしい、新スタンダードといえるだろう。(BCN・嵯峨野 芙美)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計しているPOSデータベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。
今年9月20日発売の新iPhone3機種のうち、最も安価な「iPhone 11(イレブン)」の売れ行きが好調だ。家電量販店の実売データを集計した「BCNランキング」によると、それぞれ発売から31日間の販売台数を比較すると、iPhone 11は、2年前の2017年発売の「iPhone 8」にはやや及ばないものの、18年発売の前機種「iPhone XR」の1.8倍と、初動は伸びている。上位機種の「iPhone 11 Pro」も、同期間のiPhone XRより売れており、実際に触って選べる、3機種一斉発売がプラスに働いたようだ。
理由は価格によるところが大きいだろう。法律で10月1日から通信契約を伴う端末値引きの上限が税別2万円と定められ、各キャリアが販売するキャリアモデルのiPhone 8に対するMNPや機種変更限定の大幅割引が消滅したからだ。また、同じ容量の64GBの場合、Appleのオンラインストアでの税別販売価格は、iPhone XRの6万4800円に対し、iPhone 11は7万4800円となり、同じ重さ・画面サイズで、背面のメインカメラの数、インカメラの画素数、耐水性能、バッテリー駆動時間とも「XR」より「11」のほうが優れているとなると、iPhone 11を選ばない理由はない。
対象製品購入で「「Apple TV+」が1アカウントにつき1年間無料!
Appleは、サブスクリプション型の新しい動画配信サービス「Apple TV+」のプロモーションを兼ね、サービス開始日の11月2日以降に対象機種を購入し、アクティベーションから3カ月以内にサブスクリプションに登録すると、税込月額600円の「Apple TV+」が12カ月間、無料で利用できるキャンペーンを実施中。1アカウントにつき1回適用され、ファミリー共有を設定して入れば、家族で楽しめる。また、Apple公式サイトによると、全国のAppleの直営店で、購入時にiPhoneのアクティベーションと通信事業者の料金プランの設定を行うキャリアモデル(ドコモ・au・ソフトバンク)のiPhone 11またはiPhone 11 Proを購入すると、通常価格から割り引く「新しいiPhoneをお近くのApple Storeの特別な価格で。」キャンペーンが始まっている。税別価格は、一括払いの場合、iPhone 11が6万6800円、iPhone 11 Proが9万8800円で、金利0%の分割払いも選べる。
例えば、ドコモ版のiPhone 11 64GBのドコモオンラインショップ価格は税込8万7120円なので、店頭購入時にかかる契約事務手数料を含めても、近くのApple直営店で購入したほうが安く済みそうだ。家電量販店やキャリアショップで購入すると、dポイントやau WALLET ポイントを購入代金に充当でき、さらに場合によっては店独自のポイントもつくので、最安とは限らないが、興味深い新たな試みだ。
2019年は和暦では令和元年となり、本記事掲載日は和暦と数字を組み合わせると、令和1年11月11日となる。1が5つ並ぶ記念日だ。そして、偶然にも今年のiPhone新作は、1が2つ並んだ「iPhone 11」。新時代にふさわしい、新スタンダードといえるだろう。(BCN・嵯峨野 芙美)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計しているPOSデータベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。