10月22日、天皇陛下の御即位を公に宣明される「即位礼正殿の儀（そくいれいせいでんのぎ）」が行われるため、火曜日だが今年に限り祝日になる。国民が祝意を示すための休みだ。当日は、どのようなスケジュールが敷かれているのか、細目を確認してみた。


　まず、即位礼正殿の儀は13時に始まる。場所は「松の間」。上皇さまの退位に伴う「退位礼正殿（たいいれいせいでん）の儀」など、皇位継承に伴う一連の儀式が行われたのと同じ場所だ。

　12時50分ごろには、内閣総理大臣や衆議院議長、参議院議長、最高裁判所長官が所定の位置につき、続いて皇族が入る。その後、13時に天皇陛下が松の間にお入りになり、即位礼正殿の儀が始まる。儀式には、200近い国の元首・祝賀使節が参列する。

　儀式が終わったら、15時から国民に広くご即位を披露され、祝福を受けられるために「祝賀御列の儀（しゅくがおんれつのぎ）」（パレード）を行う予定だったが、台風19号の被害に万全を期すため延期になった。

　その後は、御即位を披露され、祝福を受けられるための「饗宴の儀（きょうえんのぎ）」を19時20分から行う。この饗宴は22日のほか、25日、29日、31日に宮中で行われる。23日には、外国元首・祝賀使節に日本の伝統文化を披露し、理解を深める機会をつくるとともに、来日に謝意を表するため「内閣総理大臣夫妻主催晩餐会」を開催する。

　上記が主なスケジュールだ。即位礼正殿の儀については、「政府インターネットテレビ」「YouTube首相官邸チャンネル」でライブ中継を行う。当日は雨の予報で外出が難しい場合、活用するといいだろう。

　なお、パレードの新たな日程は11月10日15時から。天皇皇后両陛下の車が皇居・宮殿をご出発になり、15時半には赤坂御所にご到着になる予定だ。