ソフトバンクに続き、ワイモバイル、UQ mobileは10月1日から、いわゆる「2年縛り」の語源となった2年間の定期契約・契約解除料を撤廃。NTTドコモとauは、同日から2年契約あり・なしの月額料金を差を170円に引き下げ、契約解除料を1000円に値下げする。さらにドコモは、実質的に2年縛りをなくす「dカードお支払割」を提供開始する。
こうなると、9月中に契約して縛りを受け入れるか、縛りのない10月1日以降に契約するか、悩ましいところだ。そこで前回(https://www.bcnretail.com/market/detail/20190918_136821.html)に続き、新旧プランの違いをまとめた。なお、試算の条件は前回と同じだが、今回は、固定通信回線とのセット割引適用後の料金も併記している。
「データプラン50GB+」は、対象の動画サービス・SNSはデータ容量を消費しない。テザリングはオプションで、利用料は月額500円。また、家族で利用すると、「みんな家族割+」として一人に付き500円ずつ割引が増えるので、テザリングを利用しない場合、2年目以降は、1人の利用で月額6480円、家族2人で月額5980円、3人で月額4980円となる。
ワイモバイルは、月間データ容量13GB(当初2年間は21GB)で、基本音声通話プラン込みの「スマホプランL」(月額5980円)に当初1年間は「ワンキュッパ割」が適用され、1000円引きの月額4980円のところ、2年契約/契約解除料なしの新料金プランでは、月間データ容量10GB(当初2年間は13GB)の「スマホベーシックプラン R」(月額4680円)に当初6カ月間は「新規割」が適用され、加入から7カ月目まで700円引きの月額3980円となる。
新旧プランとも、固定通信回線をセットで利用すると毎月1000円(新料金プランは500円引き)、家族2人以上で毎月500円引きとなり、どちらか一方の適用で最大1000円安くなる。
UQ mobileは、月間データ容量14GB(当初2年間は21GB)の「ぴったりプランL」に、当初1年間は「イチキュッパ割」が適用され、月額4980円。対して、2年契約/契約解除料なしの新料金プランの「スマホプランL」では、月間データ容量14GBをずっと月額3980円で利用できる。
新旧プランとも、家族2人以上でさらに毎月500円割り引く。平均的な月の消費データ容量が、新料金プラン「スマホプランM」の上限9GBより多く、月によっては14GBを超えるようなら、旧プランで加入できる9月中の契約をおすすめしたい。
auは10月1日、データ容量20GBまで月額6000円の「auフラットプラン20(シンプル)」を、2年契約なしで月額6170円、2年契約ありで月額6000円の「auフラットプラン20N(シンプル)」にリニューアル。テザリングオプション(月額500円)を契約して固定通信回線をセットで利用すると、通常より1000円引きの合計月額5500円となる(「家族割プラス」は適用なし)。
ドコモは、10月1日以降、2年間の定期契約なしでも、毎月プラス170円の差額で済むようになる。6月開始の新料金プラン「ギガホ」は、定期契約ありの場合、月間データ容量30GBで月額6980円。固定通信回線をセットで利用すると1000円引きの月額5980円、家族2人なら月額5480円、家族3人なら月額4980円となる。
ソフトバンクの「みんな家族割+」とドコモの「みんなドコモ割」は、家族2人以上で500円、3人以上で1000円と割引額が大きいので、少なくとも家族3人以上(音声回線3回線以上)で契約したいところだ。
注目はau。利用状況にあわせて計6プランを用意する新料金プランのうち、今回取り上げた「auフラットプラン20」ではなく、同居家族の人数が2人で500円、3人以上で1000円割り引く新しい割引サービス「家族割プラス」対象の「auデータMAXプラン」「auフラットプラン 7プラスN」をプッシュしており、自分の使い方にマッチするなら悩むことなく一択だ。
ちなみに、auフラットプラン 7プラスNでは、テザリングが無料で利用でき、対象と四つのSNSでデータ容量を消費しない条件で、最安は月額3480円(通常料金は月額5480円)。家族3人以上で固定通信回線をセットで利用するという条件を満たせるのであれば、3キャリアの新料金プランの中では、最も現実的なプランといえるだろう。
大手キャリア・サブブランドのスマートフォンの通信料金を下げるセオリーは、固定通信回線の「セット利用」と「家族割引」にあり、これらの囲い込み施策を「縛り」と感じるならやはりMVNOがおすすめだ。(BCN・嵯峨野 芙美)
こうなると、9月中に契約して縛りを受け入れるか、縛りのない10月1日以降に契約するか、悩ましいところだ。そこで前回(https://www.bcnretail.com/market/detail/20190918_136821.html)に続き、新旧プランの違いをまとめた。なお、試算の条件は前回と同じだが、今回は、固定通信回線とのセット割引適用後の料金も併記している。
大容量プランはおおむね改悪と判明
まずは、新料金プランのソフトバンク。2年契約/契約解除料なしの「基本プラン(月額980円)」「データプラン50GB+(月額6500円)」の合計7480円から当初1年間は「1年おトク割」が適用され、さらに固定通信回線をセットで利用すると、合計2000円引きとなる。「データプラン50GB+」は、対象の動画サービス・SNSはデータ容量を消費しない。テザリングはオプションで、利用料は月額500円。また、家族で利用すると、「みんな家族割+」として一人に付き500円ずつ割引が増えるので、テザリングを利用しない場合、2年目以降は、1人の利用で月額6480円、家族2人で月額5980円、3人で月額4980円となる。
ワイモバイルは、月間データ容量13GB(当初2年間は21GB)で、基本音声通話プラン込みの「スマホプランL」(月額5980円)に当初1年間は「ワンキュッパ割」が適用され、1000円引きの月額4980円のところ、2年契約/契約解除料なしの新料金プランでは、月間データ容量10GB(当初2年間は13GB)の「スマホベーシックプラン R」(月額4680円)に当初6カ月間は「新規割」が適用され、加入から7カ月目まで700円引きの月額3980円となる。
新旧プランとも、固定通信回線をセットで利用すると毎月1000円(新料金プランは500円引き)、家族2人以上で毎月500円引きとなり、どちらか一方の適用で最大1000円安くなる。
UQ mobileは、月間データ容量14GB(当初2年間は21GB)の「ぴったりプランL」に、当初1年間は「イチキュッパ割」が適用され、月額4980円。対して、2年契約/契約解除料なしの新料金プランの「スマホプランL」では、月間データ容量14GBをずっと月額3980円で利用できる。
新旧プランとも、家族2人以上でさらに毎月500円割り引く。平均的な月の消費データ容量が、新料金プラン「スマホプランM」の上限9GBより多く、月によっては14GBを超えるようなら、旧プランで加入できる9月中の契約をおすすめしたい。
auは10月1日、データ容量20GBまで月額6000円の「auフラットプラン20(シンプル)」を、2年契約なしで月額6170円、2年契約ありで月額6000円の「auフラットプラン20N(シンプル)」にリニューアル。テザリングオプション(月額500円)を契約して固定通信回線をセットで利用すると、通常より1000円引きの合計月額5500円となる(「家族割プラス」は適用なし)。
ドコモは、10月1日以降、2年間の定期契約なしでも、毎月プラス170円の差額で済むようになる。6月開始の新料金プラン「ギガホ」は、定期契約ありの場合、月間データ容量30GBで月額6980円。固定通信回線をセットで利用すると1000円引きの月額5980円、家族2人なら月額5480円、家族3人なら月額4980円となる。
ソフトバンクの「みんな家族割+」とドコモの「みんなドコモ割」は、家族2人以上で500円、3人以上で1000円と割引額が大きいので、少なくとも家族3人以上(音声回線3回線以上)で契約したいところだ。
9月中に駆け込んだほうが得か
10月1日以降、ワイモバイル、UQ mobileは、キャンペーン終了に伴い、最大容量プランで利用可能なデータ容量の上限が減る。つまり、大手キャリアとサブブランドでは「大容量」の定義が変わることになる。注目はau。利用状況にあわせて計6プランを用意する新料金プランのうち、今回取り上げた「auフラットプラン20」ではなく、同居家族の人数が2人で500円、3人以上で1000円割り引く新しい割引サービス「家族割プラス」対象の「auデータMAXプラン」「auフラットプラン 7プラスN」をプッシュしており、自分の使い方にマッチするなら悩むことなく一択だ。
ちなみに、auフラットプラン 7プラスNでは、テザリングが無料で利用でき、対象と四つのSNSでデータ容量を消費しない条件で、最安は月額3480円(通常料金は月額5480円)。家族3人以上で固定通信回線をセットで利用するという条件を満たせるのであれば、3キャリアの新料金プランの中では、最も現実的なプランといえるだろう。
大手キャリア・サブブランドのスマートフォンの通信料金を下げるセオリーは、固定通信回線の「セット利用」と「家族割引」にあり、これらの囲い込み施策を「縛り」と感じるならやはりMVNOがおすすめだ。(BCN・嵯峨野 芙美)