増税対策としてスマートフォン決済各社が、さまざまなキャンペーンを打ち出している。増税前の駆け込みを狙ったものもあれば、逆に10月1日からお得になるものがあるなど、アプローチはそれぞれに異なる。詳細を把握して、賢く計画的な使い分けをしたいところだ。9月8～14日に話題になったキャッシュレスニュースを振り返る。

Origami Payで家電購入をお得に　ヤマダグループで10％オフ

　Origamiは9月11日、ヤマダ電機グループ（ヤマダ電機、ベスト電器、マツヤデンキ、ツクモ、キムラヤ）でスマートフォン決済サービス「Origami Pay」を利用すると支払いが10％オフになるキャンペーンを発表した。
 
　各店でOrigami Payを初回利用時に適用され、他の店舗であれば何店でも10％オフで割引の対象になる。最大割引金額は3000円。3万円を超える決済の場合は、一律3000円の割引となる。期間は9月14～30日。

d払いは20％還元　増税後も2週間継続

　NTTドコモのスマホ決済サービス「d払い」は、9月14日～10月14日の1カ月間、20％還元キャンペーンを実施する。上限金額は1回当たり1000ポイント、期間中合計で3000ポイント。キャンペーンサイトからのエントリーが必須。d払いは、キャンペーン開始日からココカラファイングループ約1300店舗でも対応を開始。増税前の買いだめ需要の取り込みも狙う。
 

au PAYもセブン-イレブンで対応　キャンペーン詳細は後日発表

　セブン-イレブンが対応するスマホ決済にau PAYを追加する。10月1日から全国のセブン-イレブンで利用できるようになる。店内に設置されたセブン銀行ATMで、24時間いつでも「au WALLET 残高」にチャージすることが可能。利用開始に合わせて、キャンペーンも開催予定。詳細は後日発表する。
 

メルペイが増税前の半額キャンペーン　新規ユーザーが対象

　メルペイは9月13日、支払額の50％相当のポイントを還元する「増税前にまとめ買い！半額ポイント還元！キャンペーン」を発表した。ポイント還元上限額は3000ポイント。全ての加盟店が対象となる。期間は9月18～30日。
 
　キャンペーンの参加条件は二つ。一つめは、キャンペーン期間中に初めて「本人確認」を完了すること。決済方法は、残高払いもしくはあと払いの支払いが対象になる。二つ目は、すでに「本人確認」を完了しているユーザーが初めて「お店でのあと払い設定」を完了すること。この場合は、あと払いで支払ったときのみ、キャンペーンが適用される

　また、今回はプレキャンペーンとして、9月14～17日で消費財1年分相当のポイントが当たる「増税前に！一年分まるっとプレゼントキャンペーン」も開催。メルペイの電子マネー（iD）を設定している、もしく期間中に設定したユーザーを対象に、毎日抽選で10人にポイントを付与する。

PayPayは増税後のキャンペーンが凄い！　複数の企画を同時開催

　まもなくサービス開始1周年を迎えるPayPayは、10月5日に1日限定のキャンペーン「「PayPay感謝デー」を開催。対象は全ての加盟店で、決済金額の最大20％を還元する。付与上限は、1回当たり1000円、1日5000円。

　合わせて、「PayPayチャンス」をパワーアップした「感謝デー限定PayPayチャンス」を実施。50回に1回の確率で支払額の残額相当のPayPayボーナスを付与する。上限は1回10万円、1日10万円。
 
　このほかにも、政府の還元事業とPayPayの両方に対応する店舗を対象に5％の還元上乗せをする「まちかどペイペイ」（10月1日～11月30日）、ユニクロ店頭で「PayPayでのお支払いでヒートテックを1枚買うともう1枚無料キャンペーン」（10月4～22日）も並行して開催。10月以降にお得になるキャンペーンが目白押しだ。

　増税に向けて動きが活発化しているのは、スマホ決済を導入する小売店舗も同様だ。9月9日に「BOOKOFF（ブックオフ）」がLINE Pay/Origami Pay/PayPay/楽天ペイ（アプリ決済）、10日に牛丼チェーン大手の吉野家がPayPay/LINE Pay/メルペイ/アリペイ（Alipay）、12日にゲオが運営する「ゲオ」「ゲオモバイル」「セカンドストリート」がPayPayに対応。それぞれに個別のキャンペーンを実施しているケースもあるので、そちらもチェックして増税前最後の月を賢く乗り切りたいところだ。（BCN・大蔵 大輔）