【なぐもんGO・34】 10月1日に消費税が10%に上がる前に、高額な商品をECで買っておこうと思うなら、商品の発送日に注意したい。なぜなら、商品の発送日が10月1日以降だと、引き上げ後の消費税率10%が適用されてしまうからだ。楽天市場のトレンドハンター清水淳氏は、「9月の第2週が一つの目安ラインになる」とアドバイスする。
人気が集中する商品の入手が難しくなるように、大勢がまとまって注文すると物流が滞ってしまう。本来なら1週間程度で届く商品も、駆け込み需要で注文が殺到したら、普段の2倍以上の時間がかかってしまう可能性があるのだ。商品や事業者によって発送までの時間にばらつきはあるが、最低でも2週間程度の余裕を持った方がいいだろう。
●買うものに迷ったら“準備”が吉
とはいえ、残された時間は少ない。まだ買いたい商品を迷っているなら、トレンドに乗るのはいかがだろうか。清水氏によると、楽天市場の駆け込み需要では「全体的に、“準備”を進めている傾向がある」という。
例えば、2020年の東京五輪や働き方改革で活用が期待されるテレワークに向けた準備として、自宅のネットワークを整備するためのWi-FiルーターやマウスパッドといったPC周辺機器。20年に義務化されるプログラミング教育に向けては、子ども向けのPCの販売が伸びている。
また、「五輪の観戦チケットの抽選に当選した方は多くない。おそらく多くの方は、東京五輪を自宅でのテレビで視聴、録画することになる。そのため、高画質な4K対応テレビ(楽天市場の8月2週までの前年同期比184.4%増)や、廉価で大画面を楽しめるプロジェクター(同180.9%増)がすでに動いている」(清水氏)。
趣味を新しく始める、もしくは再開するタイミングとしても注目されている。大きく成長しているのは、ゲーミング機器。関連製品を含めると、全体で291.3%増という勢いだ。「ほとんど市場がなかったということもあるが、大きな要因としては、eスポーツのメディア露出が増えたことや国体で取り上げられていることなどがあげられる」と、清水氏は分析する。
このほか、電子ピアノ(34.7%増)やキッチン家電(32.1%増)、デジタルビデオカメラ(14.4%増)なども伸びている。
なお、楽天市場に出店している店舗はキャッシュレス・消費者還元事業(ポイント還元事業)の対象になる。増税後は、購入金額の5%がポイントで還元される旨を知らせるアイコンを対象店舗に表示する方針だ。店舗によっては、増税後の方が安い場合もあるので、対象店舗かそうでないかを見極めて買い物をする必要がある。
ただ、PCなどの高額製品は、ポイント還元事業の対象外となる大手量販店が販売している場合が多く、増税前の方が安く買えるだろう。ECで駆け込む際は、発送日とポイント還元事業の対象店舗かどうかを気にかけてほしい。(BCN・南雲 亮平)
人気が集中する商品の入手が難しくなるように、大勢がまとまって注文すると物流が滞ってしまう。本来なら1週間程度で届く商品も、駆け込み需要で注文が殺到したら、普段の2倍以上の時間がかかってしまう可能性があるのだ。商品や事業者によって発送までの時間にばらつきはあるが、最低でも2週間程度の余裕を持った方がいいだろう。
とはいえ、残された時間は少ない。まだ買いたい商品を迷っているなら、トレンドに乗るのはいかがだろうか。清水氏によると、楽天市場の駆け込み需要では「全体的に、“準備”を進めている傾向がある」という。
例えば、2020年の東京五輪や働き方改革で活用が期待されるテレワークに向けた準備として、自宅のネットワークを整備するためのWi-FiルーターやマウスパッドといったPC周辺機器。20年に義務化されるプログラミング教育に向けては、子ども向けのPCの販売が伸びている。
また、「五輪の観戦チケットの抽選に当選した方は多くない。おそらく多くの方は、東京五輪を自宅でのテレビで視聴、録画することになる。そのため、高画質な4K対応テレビ(楽天市場の8月2週までの前年同期比184.4%増)や、廉価で大画面を楽しめるプロジェクター(同180.9%増)がすでに動いている」(清水氏)。
趣味を新しく始める、もしくは再開するタイミングとしても注目されている。大きく成長しているのは、ゲーミング機器。関連製品を含めると、全体で291.3%増という勢いだ。「ほとんど市場がなかったということもあるが、大きな要因としては、eスポーツのメディア露出が増えたことや国体で取り上げられていることなどがあげられる」と、清水氏は分析する。
このほか、電子ピアノ(34.7%増)やキッチン家電(32.1%増)、デジタルビデオカメラ(14.4%増)なども伸びている。
なお、楽天市場に出店している店舗はキャッシュレス・消費者還元事業(ポイント還元事業)の対象になる。増税後は、購入金額の5%がポイントで還元される旨を知らせるアイコンを対象店舗に表示する方針だ。店舗によっては、増税後の方が安い場合もあるので、対象店舗かそうでないかを見極めて買い物をする必要がある。
ただ、PCなどの高額製品は、ポイント還元事業の対象外となる大手量販店が販売している場合が多く、増税前の方が安く買えるだろう。ECで駆け込む際は、発送日とポイント還元事業の対象店舗かどうかを気にかけてほしい。(BCN・南雲 亮平)