新・e☆イヤホン秋葉原店は危険度MAX! オーディオ沼の世界にやさしく誘う魅力が満載
イヤホン・ヘッドホン専門店「e☆イヤホン」の旗艦店舗「e☆イヤホン秋葉原店」が大規模リニューアルし、7月23日に営業を開始した。カンダエイトビル4階から同ビルの7・8階に移転。1階にあった「カスタムIEM専門店」と秋葉原で独立して営業していた「e☆イヤホン買取&クリニック専門店」も統合し、イヤホン・ヘッドホンに関する全てが揃う店舗としてパワーアップ。コアなオーディオファンが満足するのはもちろん、入門者も奥深いオーディオの世界に足を踏み入れやすくなった新たな売り場の工夫をレポートする。
オーディオマニア向けというイメージが先行するe☆イヤホンだが、ここ数年はイヤホン・ヘッドホン市場が盛り上がっていることもあり、よりカジュアルに音楽を楽しむユーザーからも支持を集めている。今回のリニューアルで店舗面積は従来の約2倍になり、試聴機を含めて販売数も大幅増。売り場を案内してくれた松原了店長は、「よりディープな世界を誰でも気軽にのぞきこめるような売り場を目指した」と狙いを説明する。
入店して、まず驚いたのが通路のスペースだ。リニューアル前の店舗を知っている人なら、有名・無名を問わず大量のイヤホン・ヘッドホンが所狭しと並んでいる光景を覚えているだろう。記者も初めて来店したときは、その品数の多さに圧倒された。ただ、所狭しは来店したユーザーも同様で、回遊していて他のお客と体が触れ合うこともたまにあった。試聴機の前で足を止めている人も多いので、なおさら通路は混雑する。
リニューアル後の通路は、大人が3人並んで歩けるほどの十分な広さに。これなら両脇で試聴している人がいても、楽に通路を抜けられる。試聴する側も気を遣わなくても済む。また、視界が開けたことで通路の奥にある売り場にまで目が届き、お目当ての商品が探しやすくなった。
スペースを確保しつつも、e☆イヤホンならではの深く商品を知ることができる工夫は健在。一般的なイヤホン売り場は、メーカーごとに商品が並んでいることがほとんどだが、価格帯別や動画視聴を切り口にした展示など、ユーザー視点のコーナーを多数設けている。
ちょっとマニアックな周辺カテゴリーの売り場も非常に親切。リケーブルの需要が高まっていることを踏まえて強化したケーブル売り場では、各ケーブルの特徴を示した詳細なPOPを展示。スタッフが実際に試して、自前で作成している。有線イヤホン売り場では、リケーブルできるか否かをシールで識別できる。
引き合いが強くなっているワイヤレスの商品は、有線の商品と完全に売り場を区分。完全ワイヤレスイヤホンは、高級機であればショーケースに入っていることも多いが、e☆イヤホンは全ての商品を外に出し、すぐ試聴できるようにしている。
7階フロアの大きな変更点が、カスタムIEMの売り場を1階から移転させたことだ。専門性の高さから独立させていたが、既存製品と地続きにすることで敷居を低くした。「カスタムIEM、という言い方も分かりづらかったので、『オーダーメイドイヤホン』という呼称も使うようにした」(松原店長)。これまでレジは入口側の一カ所だけだったが、奥のカスタムIEM売り場側にも設けることでスタッフに相談しやすい環境づくりをしているのもポイントだ。
8階は、中古全般/有線ヘッドホン/ゲーミングヘッドセット/高級機を取り扱っている。市場が拡大しているゲーミングコーナーは、PS4やNintendo Switchでゲームをプレーしながら音を確かめることができる凝りよう。ゲーミングチェアも用意し、実際のプレー環境を限りなく再現している。
中古は以前から扱っているが、品数はグンと増えた。もちろん、全商品クリーニング済みで試聴することもできる。イヤホン・ヘッドホンだけでなく、ケーブルやアクセサリの中古も多数揃っており、7階フロアで興味を持ったユーザーが試してみやすい選択肢としての役割も果たしている。中古の買取は1階を受付にすることで、より多くのユーザーに訴求できるようにした。
なお、e☆イヤホンは8月31日まで中古の買取金額が10%アップするキャンペーンを開催中。初めての買取利用で買取金額が1000円アップするキャンペーンも併用できるので、デビューするなら今がチャンスだ。
同フロアには、所有しているイヤホン・ヘッドホンの修理を引き受けるe☆イヤホンクリニックも併設している。工房はオープンになっており、修理の様子の見学も可能。クリニックの隣には机のある試聴スペースがあり、さまざまな商品をじっくりと吟味できる。7階フロアの商品の持ち込みもOKだ。
このフロアで注目したいのが高級機コーナー。ここでは、数十万円する高額の商品を試聴できる。試聴のための再生機器もハイクオリティのものを揃えており、最高のリスニング体験が味わえる。コーナーにはスタッフが常駐しており、納得いくまで相談したり、おすすめの商品を聞いたりできる。他の場所であれば尻込みしてしまいそうなものだが、そこはスタッフの売り込みがないe☆イヤホン。「ちょっと聞くだけ」がちゃんと通用するので、ぜひ来店時は立ち寄りたいコーナーだ。
以前にも増して居心地が良くなった新・秋葉原店は、どっぷりオーディオ趣味に浸かっている人なら、朝から晩までいても飽きない天国のような場所だ。しかし、本当に危険なのはカジュアル層。“沼”とも呼ばれるほど、奥が深いオーディオの世界は、見方によっては素人が近寄りがたいが、新・秋葉原店はそのハードルの高さを感じさせない。どこまでもフレンドリー。松原店長の語っていた「ディープな世界を誰でも気軽に」という狙いは見事に実現されていた。(BCN・大蔵 大輔)
オーディオマニア向けというイメージが先行するe☆イヤホンだが、ここ数年はイヤホン・ヘッドホン市場が盛り上がっていることもあり、よりカジュアルに音楽を楽しむユーザーからも支持を集めている。今回のリニューアルで店舗面積は従来の約2倍になり、試聴機を含めて販売数も大幅増。売り場を案内してくれた松原了店長は、「よりディープな世界を誰でも気軽にのぞきこめるような売り場を目指した」と狙いを説明する。
入門者をディープな世界に誘う考え抜かれたフロアレイアウト
各フロアごとに特徴をみていきたい。まず、最も多くの商品を展示する7階フロア。ここでは、イヤホン全般(有線・無線)/ワイヤレスヘッドホン/ケーブル/カスタムIEM/スピーカー/アンプ・DAC/プレーヤー/アクセサリを取り扱っている。入店して、まず驚いたのが通路のスペースだ。リニューアル前の店舗を知っている人なら、有名・無名を問わず大量のイヤホン・ヘッドホンが所狭しと並んでいる光景を覚えているだろう。記者も初めて来店したときは、その品数の多さに圧倒された。ただ、所狭しは来店したユーザーも同様で、回遊していて他のお客と体が触れ合うこともたまにあった。試聴機の前で足を止めている人も多いので、なおさら通路は混雑する。
リニューアル後の通路は、大人が3人並んで歩けるほどの十分な広さに。これなら両脇で試聴している人がいても、楽に通路を抜けられる。試聴する側も気を遣わなくても済む。また、視界が開けたことで通路の奥にある売り場にまで目が届き、お目当ての商品が探しやすくなった。
スペースを確保しつつも、e☆イヤホンならではの深く商品を知ることができる工夫は健在。一般的なイヤホン売り場は、メーカーごとに商品が並んでいることがほとんどだが、価格帯別や動画視聴を切り口にした展示など、ユーザー視点のコーナーを多数設けている。
ちょっとマニアックな周辺カテゴリーの売り場も非常に親切。リケーブルの需要が高まっていることを踏まえて強化したケーブル売り場では、各ケーブルの特徴を示した詳細なPOPを展示。スタッフが実際に試して、自前で作成している。有線イヤホン売り場では、リケーブルできるか否かをシールで識別できる。
引き合いが強くなっているワイヤレスの商品は、有線の商品と完全に売り場を区分。完全ワイヤレスイヤホンは、高級機であればショーケースに入っていることも多いが、e☆イヤホンは全ての商品を外に出し、すぐ試聴できるようにしている。
7階フロアの大きな変更点が、カスタムIEMの売り場を1階から移転させたことだ。専門性の高さから独立させていたが、既存製品と地続きにすることで敷居を低くした。「カスタムIEM、という言い方も分かりづらかったので、『オーダーメイドイヤホン』という呼称も使うようにした」(松原店長)。これまでレジは入口側の一カ所だけだったが、奥のカスタムIEM売り場側にも設けることでスタッフに相談しやすい環境づくりをしているのもポイントだ。
8階は、中古全般/有線ヘッドホン/ゲーミングヘッドセット/高級機を取り扱っている。市場が拡大しているゲーミングコーナーは、PS4やNintendo Switchでゲームをプレーしながら音を確かめることができる凝りよう。ゲーミングチェアも用意し、実際のプレー環境を限りなく再現している。
中古は以前から扱っているが、品数はグンと増えた。もちろん、全商品クリーニング済みで試聴することもできる。イヤホン・ヘッドホンだけでなく、ケーブルやアクセサリの中古も多数揃っており、7階フロアで興味を持ったユーザーが試してみやすい選択肢としての役割も果たしている。中古の買取は1階を受付にすることで、より多くのユーザーに訴求できるようにした。
なお、e☆イヤホンは8月31日まで中古の買取金額が10%アップするキャンペーンを開催中。初めての買取利用で買取金額が1000円アップするキャンペーンも併用できるので、デビューするなら今がチャンスだ。
同フロアには、所有しているイヤホン・ヘッドホンの修理を引き受けるe☆イヤホンクリニックも併設している。工房はオープンになっており、修理の様子の見学も可能。クリニックの隣には机のある試聴スペースがあり、さまざまな商品をじっくりと吟味できる。7階フロアの商品の持ち込みもOKだ。
このフロアで注目したいのが高級機コーナー。ここでは、数十万円する高額の商品を試聴できる。試聴のための再生機器もハイクオリティのものを揃えており、最高のリスニング体験が味わえる。コーナーにはスタッフが常駐しており、納得いくまで相談したり、おすすめの商品を聞いたりできる。他の場所であれば尻込みしてしまいそうなものだが、そこはスタッフの売り込みがないe☆イヤホン。「ちょっと聞くだけ」がちゃんと通用するので、ぜひ来店時は立ち寄りたいコーナーだ。
以前にも増して居心地が良くなった新・秋葉原店は、どっぷりオーディオ趣味に浸かっている人なら、朝から晩までいても飽きない天国のような場所だ。しかし、本当に危険なのはカジュアル層。“沼”とも呼ばれるほど、奥が深いオーディオの世界は、見方によっては素人が近寄りがたいが、新・秋葉原店はそのハードルの高さを感じさせない。どこまでもフレンドリー。松原店長の語っていた「ディープな世界を誰でも気軽に」という狙いは見事に実現されていた。(BCN・大蔵 大輔)