PayPayが使えるお店 家電量販編

 月替わりで対象店舗と還元率が変わるPayPayのキャンペーン「いつもどこかでワクワクペイペイ」の9月の対象店舗は食品スーパー。6月はドラッグストア、7月はランチ(対象の飲食店・スーパー)、8月は同じくランチ(7月+コンビニ)、9月は食品スーパーと続くと、10月~12月あたりは家電量販店になるかもしれない。期待を込めて、PayPayのウェブサイトの「使える店舗一覧」から特に気になる店舗をピックアップした。

もともと安い家電チェーンこそPayPayがおすすめ

 例えば、1パック500円の持ち帰り寿司は、キャンペーンで20%還元が適用されると実質負担額は400円となる。では、1台5万円の高級掃除機や電子レンジなら、5万円の20%に相当する1万円が戻り、実質4万円になると思いきや、実際は各キャンペーンの上限額までしか還元されない。キャンペーンを賢く利用するには、還元率と上限額の把握は基本中の基本。還元は無制限ではない以上、価格帯の安い製品の品揃えが充実した店舗で、背伸びせず、予算内から選んだほうが手堅いだろう。
 
PayPayが使える家電量販店(8月21日時点、公式サイトより)

 PayPayの仕組みに一番マッチする家電量販店は、千葉、埼玉、神奈川をはじめ、ほぼ全国に出店するケーズホールディングスの「ケーズデンキ」かもしれないと、個人的には感じている。年会費無料のメンバーズカード「ケーズデンキあんしんパスポート」(アプリも可)を提示するだけで、その場で割引されるからだ。テレビなどの大型家電の価格交渉も現金値引きのみ。さらに、指定機種は「あんしんパスポート」を提示するだけで、3年・5年・10年の無料保証が付く。こうした独自の仕組みのため、交渉次第で、延長サポート料金を含めた実質負担額は他店よりも安くなる可能性は高い。

 一方、独自のポイントサービスを導入している家電量販店では、PayPayで決済するとポイント付与率が下がる場合もあるが、その分、PayPay側で還元があり、PayPayで戻った分は食料品やランチなど幅広いシーンで使えるので、使い勝手はいい。
 
「ケーズデンキあんしんパスポート」の会員は、最長10年の長期保証が無料。
事前にカードを発行せず、アプリから新規会員登録も可能だ

 PayPayとは別に、節約情報ブログなどでは、12月15日までの期間中に決済した金額の合計から、カード1枚当たり最大1万円まで還元する「JCBでスマホ決済!全員に20%キャッシュバックキャンペーン!」が話題になっている。JCBのクレジットカード・デビットカード・プリペイドカードを持つFeliCa対応Androidスマートフォン(Google Pay)、JCBのクレジットカードを持つiPhone 7以降のユーザーは、キャンペーン概要を読み、理解できたらスマホのGoogle Pay/Apple Pay上でJCBカードを設定し、高額商品(目安5万円)の購入または日々の少額決済に継続的に利用すると、かなり得するはずだ。
 
このところVISAに押されていたJCBが対抗。
FeliCa対応Androidスマホで利用できる「Google Pay」の利用促進も兼ねているようだ

 8月22日現在、PayPayが使える家電量販店の総数は16。店舗ブランドではなく企業数でカウントすると、もう少し少ない。埼玉を中心に関東で18店舗を展開するでんきちの「デンキチ」や「ベスト電器」「100満ボルト」など、一部のエリアで集中的に出店する地場の家電量販店も導入済みで、ここに「ノジマ」や「ヨドバシカメラ」が加わるとカバー率が上がるので、この2社にはぜひ検討してほしいところだ。(BCN・嵯峨野 芙美)