PPIHの新社長に吉田直樹氏、社長は4年の任期制に
パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH、旧ドンキホーテホールディングス)は、8月21日に報道関係者向けに意見交換会を開催し、2019年6月期決算報告と合わせて8月13日に発表した新経営体制について今後の方針を示した。
新体制では、大原孝治氏が代表取締役社長兼CEOから創業会長特任顧問兼特別理事、PPRM(Pan Pacific Retail Management、USA)の代表取締役社長、吉田直樹氏が代表取締役専務兼CAOから代表取締役社長兼CEOに異動となる。また、新任取締役として松元和博執行役員、榊原健執行役員、関口憲司執行役員が新任取締役に内定している。異動予定日は9月25日。
創業会長特任顧問兼特別理事として吉田氏をバックアップ、そしてPPRM社長として米国市場に専念する大原氏は「社長として6年ハイペースで新規出店や組織改革を実行し、簡単には崩れない盤石な地盤を構築することができた。中期経営計画であるビジョン2020を1年前倒しで達成し、当期がよい次世代に引き継ぐよいタイミングと判断した」と退任の理由を説明。
加えて、「安田創業会長(安田隆夫氏)が父親だとすれば、自分はその長男。これからは優秀な弟たちをサポートしていく」と次世代の経営陣にエールを送った。
新社長に就任した吉田氏はコンサルティング大手のマッキンゼー・アンド・カンパニーを経て、2007年にPPIH(当時はドンキホーテホールディングス)に入社。新中期経営計画は来年2月の公表を予定しているが、基軸は売上高2兆円、営業利益1000億円。課せられたミッションは軽くない。
「営業については、しかるべき人材に権限を完全に委譲する。思い切りよく任せていくことこそ、PPIHの強みを最大限に生かす要点だと考えている。2兆円規模のグローバル企業目指し、新たな経営体制つくっていく」(吉田氏)。
新たな経営体制で、社長は任期制となる。吉田氏は、「時間が決められているということは任期の4年を全うした上で、次世代にバトンを渡すということも考えていかなければならない。そのためにやっていくべきことは、CEO候補を多く育てていくことだ」とその真意を語った。
安田氏、大原氏とPPIH社長の系譜はスーパースターが続いた。その2人の下で事業の成長を支えてきた吉田氏にとって、新中期経営計画と並び、スターに頼らない新しい企業像をつくっていくことも重要なミッションになりそうだ。(BCN・大蔵 大輔)
新体制では、大原孝治氏が代表取締役社長兼CEOから創業会長特任顧問兼特別理事、PPRM(Pan Pacific Retail Management、USA)の代表取締役社長、吉田直樹氏が代表取締役専務兼CAOから代表取締役社長兼CEOに異動となる。また、新任取締役として松元和博執行役員、榊原健執行役員、関口憲司執行役員が新任取締役に内定している。異動予定日は9月25日。
創業会長特任顧問兼特別理事として吉田氏をバックアップ、そしてPPRM社長として米国市場に専念する大原氏は「社長として6年ハイペースで新規出店や組織改革を実行し、簡単には崩れない盤石な地盤を構築することができた。中期経営計画であるビジョン2020を1年前倒しで達成し、当期がよい次世代に引き継ぐよいタイミングと判断した」と退任の理由を説明。
加えて、「安田創業会長(安田隆夫氏)が父親だとすれば、自分はその長男。これからは優秀な弟たちをサポートしていく」と次世代の経営陣にエールを送った。
新社長に就任した吉田氏はコンサルティング大手のマッキンゼー・アンド・カンパニーを経て、2007年にPPIH(当時はドンキホーテホールディングス)に入社。新中期経営計画は来年2月の公表を予定しているが、基軸は売上高2兆円、営業利益1000億円。課せられたミッションは軽くない。
「営業については、しかるべき人材に権限を完全に委譲する。思い切りよく任せていくことこそ、PPIHの強みを最大限に生かす要点だと考えている。2兆円規模のグローバル企業目指し、新たな経営体制つくっていく」(吉田氏)。
新たな経営体制で、社長は任期制となる。吉田氏は、「時間が決められているということは任期の4年を全うした上で、次世代にバトンを渡すということも考えていかなければならない。そのためにやっていくべきことは、CEO候補を多く育てていくことだ」とその真意を語った。
安田氏、大原氏とPPIH社長の系譜はスーパースターが続いた。その2人の下で事業の成長を支えてきた吉田氏にとって、新中期経営計画と並び、スターに頼らない新しい企業像をつくっていくことも重要なミッションになりそうだ。(BCN・大蔵 大輔)