優遇プログラムとスマホ決済サービスの対応状況を比較・ネット銀行編
「元本割れしない資産運用」を自分なりに考えた結果、メイン銀行は、定期預金や普通預金の金利が高いインターネット銀行に変えた。具体的には、楽天銀行と新生銀行を利用していたが、最大20%を還元する「じぶん銀行スマホデビット新規発行&ご利用キャンペーン」をきっかけに、新たにじぶん銀行の口座も開設した。
今回は前回の「都市銀行」編(https://www.bcnretail.com/market/detail/20190728_129771.html)に続き、ネット銀行のうち、通信キャリアとかかわりのある、楽天銀行・じぶん銀行に絞り、取引状況によってステータスが変わる優遇プログラムと、主要スマホ決済サービス(PayPay・LINE Pay・メルペイ・Origami Pay)への対応状況をまとめた。なお、じぶん銀行は、auフィナンシャルグループ全体で、KDDIの「スマートマネー構想」を推進するため、2020年2月にに「auじぶん銀行」に商号変更する予定。
主要スマホ決済サービスの対応状況をみると、LINE Payは登録可能だが、PayPay・メルペイ・Origami Payは登録不可となっている。LINE Payへの入金についても、現在は「ハッピープログラム」の対象外となっている。
また、今年4月3日からカードレスのデビットカードサービス「じぶん銀行スマホデビット」を開始し、おサイフケータイ対応Androidスマートフォンなら店頭で「QuicPayで支払う」と伝えて決済できる。オンラインショッピングなら端末を問わず利用でき、現在、じぶんスマホデビットの利用金額に応じてもれなく現金1円、抽選で最大5万円が当たるキャンペーン「じぶん銀行スマホデビット現金プレゼントプログラム」を実施している。
主要スマホ決済サービスの対応状況をみると、LINE Pay・メルペイ・Origami Payが登録可能だが、やはりPayPayは登録不可。ただし、三菱UFJ銀行のインターネットバンキングの登録情報を参照して、じぶん銀行の口座を開設すると「LINEが定める本人情報が足りない」としてエラーが発生するため、LINE Payにチャージするつもりなら、あえて連携機能を利用しないで申し込もう。
なお、じぶん銀行は、現在、auのスマホ決済サービス「au PAY」にチャージできる唯一の金融機関であり、au PAYを含めれば都市銀行のみずほ・三井住友・りそなと同等の4社のスマホ決済サービスと連携できる、実用度の高い銀行といえるだろう。スマホファーストのUIは使いやすく、今も提供中の一部のauユーザー向けプログラム・キャンペーンを除けば、auユーザー向けという印象はほとんどない。
今回、紹介した2行のほかにもネット銀行やネット専用支店があり、あおぞら銀行はスマホアプリを核とした、これまでにない個人向けマネーサービス「BANK BY AOZORA BANK」を開始した。こうしたなか、LINE傘下のLINE Financialは、野村ホールディングスと共同出資で証券会社を、みずほ銀行と共同出資で銀行を設立する計画。
LINEの銀行となるLINE Bank(仮)は、メッセージアプリの「LINE」、MVNOサービスの「LINEモバイル」、モバイル決済・送金「LINE Pay」などLINEの各サービスと連携し、じぶん銀行に近いスタイルで、楽天銀行のようなグループ内の立ち位置になると予想する。また、スマホ決済サービスから始まった還元競争がネット銀行やデビットカード、プリペイド型の電子マネーにも飛び火すると、よりお得に買い物できるチャンスが増えるだろう。(BCN・嵯峨野 芙美)
今回は前回の「都市銀行」編(https://www.bcnretail.com/market/detail/20190728_129771.html)に続き、ネット銀行のうち、通信キャリアとかかわりのある、楽天銀行・じぶん銀行に絞り、取引状況によってステータスが変わる優遇プログラムと、主要スマホ決済サービス(PayPay・LINE Pay・メルペイ・Origami Pay)への対応状況をまとめた。なお、じぶん銀行は、auフィナンシャルグループ全体で、KDDIの「スマートマネー構想」を推進するため、2020年2月にに「auじぶん銀行」に商号変更する予定。
「楽天経済圏」の要・楽天スーパーポイントが貯まる楽天銀行
旧イーバンク銀行を前身とする楽天銀行は、楽天の会員情報との連携を条件とした優遇プログラム「ハッピープログラム」を展開。最高ランクの「スーパーVIP」では、月3回まで他行振込手数料が無料となるほか、「給与受け取り」「デビットカード決済」などの対象取引を行うと付与される楽天スーパーポイントが通常の3倍にアップする。主要スマホ決済サービスの対応状況をみると、LINE Payは登録可能だが、PayPay・メルペイ・Origami Payは登録不可となっている。LINE Payへの入金についても、現在は「ハッピープログラム」の対象外となっている。
主要スマホ決済を制覇するじぶん銀行 LINE Payと連携したい場合は注意
KDDIと三菱UFJ銀行が共同出資で設立したじぶん銀行は、取引内容に応じて特典が変わる優遇プログラム「じぶんプラス」を展開しており、「ステージ+3」は月1回、「ステージ+4」は月8回、「ステージ+5」は月15回まで、もともと無料の三菱UFJ以外の他行振込手数料が無料と充実している。また、今年4月3日からカードレスのデビットカードサービス「じぶん銀行スマホデビット」を開始し、おサイフケータイ対応Androidスマートフォンなら店頭で「QuicPayで支払う」と伝えて決済できる。オンラインショッピングなら端末を問わず利用でき、現在、じぶんスマホデビットの利用金額に応じてもれなく現金1円、抽選で最大5万円が当たるキャンペーン「じぶん銀行スマホデビット現金プレゼントプログラム」を実施している。
主要スマホ決済サービスの対応状況をみると、LINE Pay・メルペイ・Origami Payが登録可能だが、やはりPayPayは登録不可。ただし、三菱UFJ銀行のインターネットバンキングの登録情報を参照して、じぶん銀行の口座を開設すると「LINEが定める本人情報が足りない」としてエラーが発生するため、LINE Payにチャージするつもりなら、あえて連携機能を利用しないで申し込もう。
なお、じぶん銀行は、現在、auのスマホ決済サービス「au PAY」にチャージできる唯一の金融機関であり、au PAYを含めれば都市銀行のみずほ・三井住友・りそなと同等の4社のスマホ決済サービスと連携できる、実用度の高い銀行といえるだろう。スマホファーストのUIは使いやすく、今も提供中の一部のauユーザー向けプログラム・キャンペーンを除けば、auユーザー向けという印象はほとんどない。
今回、紹介した2行のほかにもネット銀行やネット専用支店があり、あおぞら銀行はスマホアプリを核とした、これまでにない個人向けマネーサービス「BANK BY AOZORA BANK」を開始した。こうしたなか、LINE傘下のLINE Financialは、野村ホールディングスと共同出資で証券会社を、みずほ銀行と共同出資で銀行を設立する計画。
LINEの銀行となるLINE Bank(仮)は、メッセージアプリの「LINE」、MVNOサービスの「LINEモバイル」、モバイル決済・送金「LINE Pay」などLINEの各サービスと連携し、じぶん銀行に近いスタイルで、楽天銀行のようなグループ内の立ち位置になると予想する。また、スマホ決済サービスから始まった還元競争がネット銀行やデビットカード、プリペイド型の電子マネーにも飛び火すると、よりお得に買い物できるチャンスが増えるだろう。(BCN・嵯峨野 芙美)