ポケモンGOリリースから3年…恩恵を受けたモバイルバッテリー市場の現在
ポケモンGOがリリースされた2016年7月。家電量販店の店頭にモバイルバッテリーが溢れかえった。散策中のトレーナーがスマホのバッテリーを切らし、量販店を駆け込み寺のように利用したためだ。「充電済み」のシールを貼り、ポケモンGOユーザーを意識したアピールをしている店舗もあった。もちろん販売も跳ね上がり、16年7月・8月は台数ベースで6月の3倍を記録した。
全国の主要家電量販店・ECショップからパソコン本体、デジタル家電などのPOSデータを毎日収集・集計する「BCNランキング」で、モバイルバッテリーの16年6月の販売台数を「1」とした場合の指数推移をみると、実はこの3年で1度も16年6月を割っていないことがわかる。
さすがにもっともブームが過熱した16年7月・8月を上回る月はないものの、16年下半期~17年上半期は、安定して指数が1.5前後で推移。もちろんポケモンGOだけが理由ではないが、一定のニーズが継続していることはたしかだろう。
2018年9月には再び販売台数が急上昇し、指数は2.6を記録。これは9月4日に日本に上陸した今世紀最強レベルの台風第21号、9月6日に発生した北海道胆振東部地震などによる影響が大きかったとみられる。
現在はやや落ち着きつつあるモバイルバッテリーだが、市場ではどのようなメーカー・機種が売れているのか。「BCNランキング」によると、2019年6月にもっとも売れたメーカーはエレコム。31.5%のシェアを獲得し、2位にダブルスコアをつけた。参入メーカーが多い市場ということもあり、その他も4割を占めている。
機種別でNo.1になったのは、メーカー別でも首位だったエレコムの「DE-M01L-6400WH」。USBポートを2口備え、バッテリー容量は6400mAh。ホワイトやブラックなど定番カラーが人気だが、ブルーやカーキ、マスタードなど豊富なカラバリを用意する。
ベストテン圏内には5000mAhを超えるモデルが多くランクイン。1万mAhを超えるモデルが上位に食い込むことも珍しくなくなってきている。遠方への外出が多くなるこれからの季節はモバイルバッテリーの需要も例年高まる。
また、ここ最近は鉄道会社を中心にモバイルバッテリーシェアリングのサービスが相次いで発表されている。新たな外歩きのスタイルとして定着するか、今後の成長に注目したい。(BCN・大蔵 大輔)
全国の主要家電量販店・ECショップからパソコン本体、デジタル家電などのPOSデータを毎日収集・集計する「BCNランキング」で、モバイルバッテリーの16年6月の販売台数を「1」とした場合の指数推移をみると、実はこの3年で1度も16年6月を割っていないことがわかる。
さすがにもっともブームが過熱した16年7月・8月を上回る月はないものの、16年下半期~17年上半期は、安定して指数が1.5前後で推移。もちろんポケモンGOだけが理由ではないが、一定のニーズが継続していることはたしかだろう。
2018年9月には再び販売台数が急上昇し、指数は2.6を記録。これは9月4日に日本に上陸した今世紀最強レベルの台風第21号、9月6日に発生した北海道胆振東部地震などによる影響が大きかったとみられる。
現在はやや落ち着きつつあるモバイルバッテリーだが、市場ではどのようなメーカー・機種が売れているのか。「BCNランキング」によると、2019年6月にもっとも売れたメーカーはエレコム。31.5%のシェアを獲得し、2位にダブルスコアをつけた。参入メーカーが多い市場ということもあり、その他も4割を占めている。
機種別でNo.1になったのは、メーカー別でも首位だったエレコムの「DE-M01L-6400WH」。USBポートを2口備え、バッテリー容量は6400mAh。ホワイトやブラックなど定番カラーが人気だが、ブルーやカーキ、マスタードなど豊富なカラバリを用意する。
ベストテン圏内には5000mAhを超えるモデルが多くランクイン。1万mAhを超えるモデルが上位に食い込むことも珍しくなくなってきている。遠方への外出が多くなるこれからの季節はモバイルバッテリーの需要も例年高まる。
また、ここ最近は鉄道会社を中心にモバイルバッテリーシェアリングのサービスが相次いで発表されている。新たな外歩きのスタイルとして定着するか、今後の成長に注目したい。(BCN・大蔵 大輔)