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メルコホールディングス、DLPA創設メンバーのデジオンを完全子会社化

 PC周辺機器メーカーのバッファローを中核企業に持つメルコホールディングス(メルコHD)は、ソリューションパッケージのソフト開発メーカーで持分法適用連結子会社のデジオンを8月1日に完全子会社化する。6月21日の取締役会で決議し、同日に株式交換の契約を交わした。

2010年2月1日、デジタルライフ推進協会(DLPA)の設立時。中央がメルコホールディングスの牧誠社長
(故人、肩書は当時)、右がアイ・オー・データ機器の細野昭雄社長(当時、現・会長)、
デジオンの田浦寿敏社長

 デジオンは、2010年2月にメルコHDとアイ・オー・データ機器の3社で設立したデジタルライフ推進協会(DLPA)のメンバーであり、メルコHDが86%の株式を所有していた。DLPAは、デジタルライフの普及促進や実現に向けた規格、ガイドラインの提案などを行っており、賛助会員を含めて15社が加盟している。

 完全子会社化を決めた理由についてメルコHDは、同社が掲げる「誰もが簡単にインターネットに接続でき、より安全で快適にデジタルデータを保存・再生できる喜びを提供する」という方針の実現にデジオンは一端を担うことができるとの判断があったとする。

 デジオンの18年12月期業績は、売上高が5億5700万円(前期比10.5%減)、経常利益が1億1300万円の赤字(前期は2600万円の赤字)と苦戦していた。完全子会社化後も、ソフト開発メーカーとして存続し、研究・開発・販売を行う予定。