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新定義「高値血圧」の40代男女の血圧・食生活への問題意識の低さが判明

データ

2019/06/18 17:00

 ファンケルは6月10日に、血圧値に関する問題意識と日常の食事に対する実態を明らかにするため、20代~60代の男女600名を対象に実施した「普段の生活に関するアンケート」の結果を発表した。

高血圧治療ガイドライン改定で「高血圧」予備軍が増える

 日本高血圧学会が4月25日に発表した「高血圧治療ガイドライン2019」では、これまでは正常高値血圧(130~139/85~89mmHg)とされていた分類が「高値血圧」に変更された。この再定義によって、新たに約2200万人が高血圧予備軍となる。
 
高血圧治療ガイドライン2019の変更点。新たに「高値血圧」が定義された

 調査によると、高値血圧に該当する60代の5割以上は、血圧を体調面でもっとも大きな問題として意識しているのに対し、高値血圧に該当する40代では3割にとどまった。また、60代では、6割以上が健康的な食事を心がけている一方、40代では健康的な食事を心がけていると回答したのは4割にとどまり、高齢者に比べ、40代の高血圧予備軍の健康意識の低さが判明した。
 
60代男女と40代男女の差は約1.6倍
 
健康的な食事を心がけている割合も40代男女のほうが低かった

 高血圧対策の一つである「減塩」につながる、食材の塩分量についての認知度が低いことも明らかになった。「鯖よりも鮭の方が塩分量が高い(実際には鯖の塩分量は鮭の3倍)、「牛肉と鶏肉では塩分量に大きな違いはない」(実際には鶏肉よりも牛肉の方が塩分量が高い)、「醤油とポン酢では塩分量に大きな違いはない」(実際にはポン酢の塩分量は醤油の約半分)といった問題の正解率が低く、ファンケルは、年代や血圧値に関係なく、正しい食生活を心がけるよう、呼びかけている。

 今回の調査は、20代~60代の男女各300名(うち、血圧が140/90mmHg以上、130~139/80~89mmHg、130/80mmHg未満それぞれ200名)を対象に、2019年4月12日~15日にインターネットで実施した。