未就学児や小学生に習わせたいお稽古事として、いまだに人気を誇るピアノ。記者が子どもの頃は、アップライトピアノが必須といわれてきたが、生活リズムの夜型化、練習音に対する許容レベルの変化、電子ピアノの品質向上などを受け、ピアノ教師によると、今は「電子ピアノでOK」と状況が変わってきたそうだ。今回は、家電量販店・オンラインショップの実売データを集計した「BCNランキング」をもとに、今年1~5月の5カ月間に売れた電子ピアノのシリーズ別販売台数ランキングを紹介しよう。
●ヤマハ・コルグ・カシオの3社が上位を占める
特定店舗しか扱いのないプライベートブランド製品を除いた製品別販売台数シェアは、1位がヤマハの「YDP-163」、2位がカシオの「PX-770」、3位が同じくカシオの「PX-160」だった。
上位10位以内のうち、コルグが4機種、カシオが3機種、ヤマハが2機種ランクイン。河合楽器、ローランドなども電子ピアノを手掛けているが、家電量販店ではコルグ、カシオ、ヤマハの上位3社の製品が比較的多く売れている。なお、直近の5月に限ると、1位はカシオのPX-770だった。
練習用として電子ピアノが認められると同時に、無料もしくは有料で楽譜・スコアが入手できるデジタル楽譜アプリが多く登場している。楽譜のジャンルもクラシックからポピュラーまで幅広い。試しにダウンロードしたアプリ「Piascore」は、ショパンの「ノクターン Op.9-2」など、数曲のピアノ楽譜が入っており、ペンツールで書き込みも可能だった。さらに、500円でアップデートすれば、楽譜の共有やプリント、カメラ画像からの取り込みなども可能になる。
数千円のメトロノームをデジタル化したメトロノームアプリも、今や無料で手に入る。スマートフォンやタブレット端末など、スマートデバイスの普及は、楽器のレッスンを始める敷居を下げたといえるだろう。
紙の楽譜は持ち運びが重いため、iPadにデジタル楽譜を表示してレッスンを受けている人もいるという。シリーズ最大の12.9インチiPad Proなら、本体サイズはA4コピー用紙とほぼ同等。iPadは、自宅やレッスンスタジオで練習・演奏したい人に要注目のデバイスだ。(BCN・嵯峨野 芙美)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計しているPOSデータベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。
●ヤマハ・コルグ・カシオの3社が上位を占める
特定店舗しか扱いのないプライベートブランド製品を除いた製品別販売台数シェアは、1位がヤマハの「YDP-163」、2位がカシオの「PX-770」、3位が同じくカシオの「PX-160」だった。
上位10位以内のうち、コルグが4機種、カシオが3機種、ヤマハが2機種ランクイン。河合楽器、ローランドなども電子ピアノを手掛けているが、家電量販店ではコルグ、カシオ、ヤマハの上位3社の製品が比較的多く売れている。なお、直近の5月に限ると、1位はカシオのPX-770だった。
練習用として電子ピアノが認められると同時に、無料もしくは有料で楽譜・スコアが入手できるデジタル楽譜アプリが多く登場している。楽譜のジャンルもクラシックからポピュラーまで幅広い。試しにダウンロードしたアプリ「Piascore」は、ショパンの「ノクターン Op.9-2」など、数曲のピアノ楽譜が入っており、ペンツールで書き込みも可能だった。さらに、500円でアップデートすれば、楽譜の共有やプリント、カメラ画像からの取り込みなども可能になる。
数千円のメトロノームをデジタル化したメトロノームアプリも、今や無料で手に入る。スマートフォンやタブレット端末など、スマートデバイスの普及は、楽器のレッスンを始める敷居を下げたといえるだろう。
紙の楽譜は持ち運びが重いため、iPadにデジタル楽譜を表示してレッスンを受けている人もいるという。シリーズ最大の12.9インチiPad Proなら、本体サイズはA4コピー用紙とほぼ同等。iPadは、自宅やレッスンスタジオで練習・演奏したい人に要注目のデバイスだ。(BCN・嵯峨野 芙美)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計しているPOSデータベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。