NTTぷららは、「ひかりTVイベント」を都内で6月4日に開催、今後の事業方針について発表した。同イベントでは、AR/VRやAIなどの最新技術を駆使した多くのコンテンツも披露。映像事業の次の可能性が示された。
創業以来、23期連続の増収を達成している同社にとって映像事業の担っている役割は大きい。映像配信サービス「ひかりTV」は、2008年のサービス開始から成長をけん引。売上高のドライブに寄与し、来年度には1000億円に手が届くところまで引っ張り上げた。直近では、最新技術を駆使したコンテンツ制作にも注力している。今回のイベントでも、冒頭で席上のタブレットを会場のスクリーンにかざすとAR演出が再生される技術を披露した。
7月には、親会社がNTTコミュニケーションズからNTTドコモに変わる。板東浩二社長は、「配信コンテンツの中心がスマートフォンに移ってきた。今回の組織変更は、その流れを受けたもの。何が変わるのかとよく問われるが、本質は変わらない。これまでと同じように、新しい事業を開拓していく」とコメント。垂直型ではなく、水平分業型の統合であることを強調した。
注力するポイントとしてあげたのは、ドコモとのシナジーを含めた顧客基盤の拡大、配信プラットフォームの進化、新技術を活用したコンテンツ制作の3点だ。「いずれにも共通しているのは、アライアンスが鍵になってくるということ。発展を加速させるためにも、パートナーとの連携を強化していく」(板東社長)。
イベント中には、NTTぷららがメインパートナーとして協賛する「ひかりTV 4K・FUNAIダブルスゴルフ選手権」の開催も発表された。選手が2人1組でフォアボール形式(ベストスコア形式)で競うスタイルで、日本国内の大会で採用するのは珍しい。
ひかりTVが男子プロゴルフ大会として初めて4K映像で独占生中継する。また、映像解析から選手の心拍数を測定できる「非接触バイタルセンシング」や自由視点映像技術「4DREPLAY」、ドローン映像、ウェアラブルカメラ映像など、さまざまな最新技術を駆使した新たなスポーツ観戦の追求も注目のポイントだ。
このほか、会場ではハシラスが開発したVR連動型ハードウェアやARマーカーを活用したバーチャルフィギュア映像の体感ブースを設置。特に、映像と足元の動きがリンクするVR体験は人気で、多くの来場者で賑わった。
以前からNTTぷららは最新技術をいかにコンテンツに取り込んでいくかを追求しているが、今回の展示からはそれらのコンテンツが質・量ともに整いつつあることが確認できた。蓄積してきたノウハウが映像事業をさらに飛躍させる日は遠くなさそうだ。(BCN・大蔵 大輔)
創業以来、23期連続の増収を達成している同社にとって映像事業の担っている役割は大きい。映像配信サービス「ひかりTV」は、2008年のサービス開始から成長をけん引。売上高のドライブに寄与し、来年度には1000億円に手が届くところまで引っ張り上げた。直近では、最新技術を駆使したコンテンツ制作にも注力している。今回のイベントでも、冒頭で席上のタブレットを会場のスクリーンにかざすとAR演出が再生される技術を披露した。
7月には、親会社がNTTコミュニケーションズからNTTドコモに変わる。板東浩二社長は、「配信コンテンツの中心がスマートフォンに移ってきた。今回の組織変更は、その流れを受けたもの。何が変わるのかとよく問われるが、本質は変わらない。これまでと同じように、新しい事業を開拓していく」とコメント。垂直型ではなく、水平分業型の統合であることを強調した。
注力するポイントとしてあげたのは、ドコモとのシナジーを含めた顧客基盤の拡大、配信プラットフォームの進化、新技術を活用したコンテンツ制作の3点だ。「いずれにも共通しているのは、アライアンスが鍵になってくるということ。発展を加速させるためにも、パートナーとの連携を強化していく」(板東社長)。
イベント中には、NTTぷららがメインパートナーとして協賛する「ひかりTV 4K・FUNAIダブルスゴルフ選手権」の開催も発表された。選手が2人1組でフォアボール形式(ベストスコア形式)で競うスタイルで、日本国内の大会で採用するのは珍しい。
ひかりTVが男子プロゴルフ大会として初めて4K映像で独占生中継する。また、映像解析から選手の心拍数を測定できる「非接触バイタルセンシング」や自由視点映像技術「4DREPLAY」、ドローン映像、ウェアラブルカメラ映像など、さまざまな最新技術を駆使した新たなスポーツ観戦の追求も注目のポイントだ。
このほか、会場ではハシラスが開発したVR連動型ハードウェアやARマーカーを活用したバーチャルフィギュア映像の体感ブースを設置。特に、映像と足元の動きがリンクするVR体験は人気で、多くの来場者で賑わった。
以前からNTTぷららは最新技術をいかにコンテンツに取り込んでいくかを追求しているが、今回の展示からはそれらのコンテンツが質・量ともに整いつつあることが確認できた。蓄積してきたノウハウが映像事業をさらに飛躍させる日は遠くなさそうだ。(BCN・大蔵 大輔)