【記者のひとこと】自分の情報をオープンにできるか

コラム

2019/05/10 10:00

 友人数人と会った際、「携帯電話の中身を恋人に見せられるかどうか」という話題になりました。結果として、満場一致で「見せられる」という回答を得られましたが、「できることなら見せたくはない」という点でもほぼ一致しました。プライベートの塊である携帯を積極的に見せたいという人は多くないのではないでしょうか。ただ、同席していた一人だけ「むしろ見せたい」と言います。その理由は「疑われたのなら潔白を証明する責任がある」とのこと。なんとも男らしい理由にほれぼれしてしまいました。

 米国大統領選挙においてロシアの諜報活動に関与した疑いで、カスペルスキーが米政府の調達企業リストから外されたのを覚えている方も多いかと思います。セキュリティーベンダーとしてかなりのイメージダウンにつながる一件ですが、それ以来同社は積極的に情報を開示するなど透明性を確保する取り組みを続けています。個人の携帯ならともかく、一企業の情報開示となると大きな決断だったかと思います。同社の取り組みについて、今年1月に就任した日本法人の藤岡健新社長にお話を伺いました。(銭君毅)

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