ヤマダ電機、初のeスポーツ大会実施へ、賞金200万円相当

 ヤマダ電機は4月25日、決勝賞金総額200万円分のギフト券付きの「YAMADA Cup eSports」を5月~8月にかけて北海道、東北、関東、中部、関西、九州の6店舗で実施すると発表した。PCメーカーのデルが運営をサポートする。ヤマダ電機がeスポーツ大会を開催するのは初めて。ゲーミングPCなどの新規ビジネスの参入を狙った動きとみられる。

8月にeスポーツ決勝大会の開催が予定される「LABI1 LIFE SELECT 高崎」

 対象ゲームは、バンダイナムコエンターテインメントがダウンロード販売プラットフォーム「STEAM」で提供する格闘ゲーム「鉄拳7」。ハードはPCを使い、デルが機材面でサポートする模様。

 「開催する店舗などの詳細は連休明けの5月に発表予定」(ヤマダ電機広報部)だが、参加者はエントリーフォームから情報を入力して応募。抽選の結果、当選者にメールで通知する。参加条件は15歳以上。観戦はだれでも参加できる。
 
『YAMADA Cup eSports 大会』のロゴ

 6カ所の店舗の優勝者には、8月に高崎駅直結でヤマダ電機本社がある「LABI1 LIFE SELECT 高崎」で開催予定の決勝大会出場権が付与される。

 決勝大会では総額200万円分のギフト商品券をかけたトーナメント戦を実施。決勝大会に参加するための交通費と宿泊費が支給される。決勝大会の模様はネットでも配信する予定だ。

 家電量販では2018年10月にエディオンがeスポーツチーム「DetonatioN Gaming(DNG)」のスポンサーになると発表。PC専門店がスポンサーになる例はあったが、家電量販が名乗りを上げたのは初めてだった。

 また、18年12月にはグループ会社でeスポーツに力を入れるソフマップを持つビックカメラが、日本eスポーツ連合(JeSU)のスポンサーの1社として加わるなど、取り組みを強化している。

 ヤマダ電機では、グループ会社Project Whiteが展開するTSUKUMO(ツクモ)でゲーミングPCを販売したり、専用コーナーをつくるなどしたりしてeスポーツを盛り上げてきた。今回の大会は、ヤマダ電機本体がeスポーツビジネスに本腰を入れて参入するための試金石となりそうだ。(BCN・細田 立圭志)