新生活商戦の4Kテレビは前年比2ケタの販売増、最も売れたメーカーは?
全国の家電量販店やECショップでPOSデータを集計する「BCNランキング」によると、新生活商戦時期にあたる2019年3月の4K対応液晶テレビ(以下、4Kテレビ。なお、有機ELテレビは含まない)の販売台数伸び率は、前年同月比121.4%と、2ケタ増を記録した。4Kチューナー内蔵テレビのラインアップ増や平均単価の下落を受け、需要が拡大したとみられる。
週次で販売動向を分析すると、メーカー別のトップを4週連続で獲得したのはシャープ。安定して30%前後のシェアをマークした。シリーズ別では、照明や外光の反射を低減する「4K低反射パネル」や音の聞き取りやすさにこだわった「FRONT OPEN SOUND SYSTEM」を搭載した40インチの「AQUOS 4T-C40AJ1」が最も売れたモデルとなった。
同モデルはユーザーにおすすめのコンテンツをAIがレコメンドする「COCORO VISION」などの付加機能を搭載しながら、平均単価は約6万5000円と手頃で、コスパの高さが消費者からの支持につながったようだ。
2位争いを繰り広げたのは、ソニーとパナソニック。パナソニックがソニーに迫る局面もあったが、4週を通して、ソニーが2位をキープした。それに続く4位には東芝、5位にはハイセンスがランクイン。昨年2月にハイセンスが東芝映像ソリューションを買収したことによって、2社はグループ会社となっており、トータルすると第2週と第4週で3番手に浮上する。
4月中旬以降には、各社から19年夏モデルが発表される見通し。普及価格帯の4Kチューナー内蔵モデルのラインアップがさらに出揃うことで、市場拡大が一層加速する可能性はある。7月の東京五輪を1年前に控えたタイミングにも、販売の山場がありそうだ。(BCN・大蔵 大輔)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。
週次で販売動向を分析すると、メーカー別のトップを4週連続で獲得したのはシャープ。安定して30%前後のシェアをマークした。シリーズ別では、照明や外光の反射を低減する「4K低反射パネル」や音の聞き取りやすさにこだわった「FRONT OPEN SOUND SYSTEM」を搭載した40インチの「AQUOS 4T-C40AJ1」が最も売れたモデルとなった。
同モデルはユーザーにおすすめのコンテンツをAIがレコメンドする「COCORO VISION」などの付加機能を搭載しながら、平均単価は約6万5000円と手頃で、コスパの高さが消費者からの支持につながったようだ。
2位争いを繰り広げたのは、ソニーとパナソニック。パナソニックがソニーに迫る局面もあったが、4週を通して、ソニーが2位をキープした。それに続く4位には東芝、5位にはハイセンスがランクイン。昨年2月にハイセンスが東芝映像ソリューションを買収したことによって、2社はグループ会社となっており、トータルすると第2週と第4週で3番手に浮上する。
4月中旬以降には、各社から19年夏モデルが発表される見通し。普及価格帯の4Kチューナー内蔵モデルのラインアップがさらに出揃うことで、市場拡大が一層加速する可能性はある。7月の東京五輪を1年前に控えたタイミングにも、販売の山場がありそうだ。(BCN・大蔵 大輔)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。