【記者のひとこと】黒い“一大産業”との戦い
今や「サイバー攻撃に関して、何の対策もしていない」という企業はごく少数でしょう。ほとんどすべての企業はすでに何かのセキュリティー製品を導入しており、将来に向けた情報セキュリティーへの投資額は年々増加傾向にあります。にもかかわらず、「サイバー空間は昔に比べて安全になった」などと話す人を見たことはありません。これだけ対策を重ねているのに事故が頻発するのはなぜなのでしょうか。
15年以上にわたってセキュリティー製品のビジネスに携わってきた、英ソフォスのギャビン・ストラザーズ氏は、その問いに対し「サイバー犯罪が一大産業(one of the greatest industries)になっているからだ」と回答しました。違法薬物の密売のように、サイバー攻撃は反社会的組織の資金源になっており、つまり相手は“プロ”。しかも、現実空間での犯罪に比べ足が付きにくいため、ますます多くの犯罪者がこの市場に参入しているといいます。
一般市民からすると本当におぞましい話ですが、同氏は「だからこそ、情熱をもって取り組めるのがセキュリティーという仕事。子供たちや家族、世界の企業や人々のために、世の中をもっと安全にしていくという大きな使命をもっている」と続けます。「売らんかな」ではなく、社会に貢献できるビジネスとしてセキュリティーに取り組んでいきたいものですね。(日高彰)
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一般市民からすると本当におぞましい話ですが、同氏は「だからこそ、情熱をもって取り組めるのがセキュリティーという仕事。子供たちや家族、世界の企業や人々のために、世の中をもっと安全にしていくという大きな使命をもっている」と続けます。「売らんかな」ではなく、社会に貢献できるビジネスとしてセキュリティーに取り組んでいきたいものですね。(日高彰)
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