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ヨドバシカメラ、アウトドアの石井スポーツを完全子会社化へ

経営戦略

2019/04/03 11:45

 ヨドバシカメラを展開するヨドバシホールディングス(ヨドバシHD)は4月3日、アドバンテッジパートナーズのファンド(APファンド)が保有する、ICI石井スポーツの全株式を譲り受けることに合意したと発表した。今後、同社の登山やスキーなどアウトドア用品をヨドバシカメラでも販売する可能性がある。

ヨドバシカメラのグループになるICI石井スポーツ

 3月28日付でヨドバシHDとAPファンドの両社の間で、4月末をめどにAPファンドが保有する全株式を譲り受けることで合意。APファンド以外の株主も同じタイミングでヨドバシHDに株式を譲渡することが予定されており、ヨドバシHDは石井スポーツとその子会社アート・スポーツを完全子会社化する見込み。

 石井スポーツの店舗運営の独立性や従業員の雇用は維持しながら、ヨドバシHDが運営する不動産への出店やECの「ヨドバシ・ドット・コム」での展開を検討する。経営や物流システムも統合する模様だ。石井スポーツの売上高は137億円(2015年度)、従業員数は250名、全国31店舗を展開している。

 ヨドバシカメラは18年12月に店舗とネットで酒類の販売を開始するなど非家電分野の取り込みに注力している。石井スポーツが扱うアウトドア用品やスポーツ用品が加わることで、さらに非家電領域への進出が加速する。