サードウェーブと毎日新聞社は3月23、24日に、千葉・幕張メッセで「第1回 全国高校eスポーツ選手権」の決勝大会を開催した。部門は「ロケットリーグ」と「リーグオブレジェンド」。600席あまりの会場には、2日間で計3130人が集まり、eスポーツにおける日本最強の高校を決める戦いの行方を見守った。
「第1回 全国高校eスポーツ選手権」は、eスポーツを文化として根付かせることを目的としたeスポーツ大会。決勝大会には、2018年末までに実施されたオンライン予選を勝ち抜いた、8校(1部門4校)が進出した。
初日の「ロケットリーグ」には、横浜清風高等学校「Charlotte」、阿南工業高等専門学校「Kamase dogs」、佐賀県立鹿島高等学校「OLPiXと愉快な仲間たち」、大分県立鶴崎工業高等学校「雷切」。2日目の「リーグオブレジェンド」には、横浜市立南高等学校「The Grateful Feed」、N高等学校 心斎橋「KDG N1」、岡山県共生高等学校「eスポーツ部」、東京学芸大学附属 国際中等教育学校「ISS GAMING(ISG)」が出場した。
大会の開催を発表してから約半年間、選手たちは「これまでにないほど真剣に」練習を重ねてきたという。時にはチーム内で衝突したり、ゲーム中に暴言が出たりすることもあったそうだ。しかし、大会では各校とも練習の成果がうかがえるチームワークを披露。どの試合も目を放せない名勝負で、会場いっぱいの観客は、勝負の行方にハラハラしながら、時には歓声をあげながら観戦していた。
大会の結果は次の通り。「ロケットリーグ」部門に参加した60校の中で初代優勝校に輝いたのは、佐賀県立鹿島高校「OLPiXと愉快な仲間たち」。93校が参加した「リーグオブレジェンド」部門で初代優勝校に輝いたのは、東京学芸大学附属国際中等教育学校「ISS GAMING」だった。
印象に残ったのは、「リーグオブレジェンド」部門の準決勝で敗れた横浜市立南高等学校「The Grateful Feed」の試合後インタビューでの一幕。大会の感想を聞かれた「RYUNAR」選手が述べた、「試合に負けて悔しいが、このチームで戦えたこと自体が最高の青春だった」というコメントだ。
今回の大会は、照明や映像、ドライアイスの煙、解説・実況、音楽ライブ、エンディングムービーなど、豪華な演出が盛りだくさん。選手の入場時は一人一人を写真と名前で紹介した。会場は幕張メッセのホール1の半分で、観客席はほぼ埋まっている状態だ。さらに、映像・写真用のカメラがずらりと並び、選手に注目している。そのような会場で、練習を重ねた仲間と一緒に歓声を浴びながら、家族や友人の応援を得て試合をすること。それ自体に栄光があった、という思いが込められていた。
こうしたイベントが高校生ゲーマーを刺激し、また別のイベントなどに参加するようになれば、日本のeスポーツ熱の高まりはさらに加速する。高校生の真剣な姿や整った大会の運営・設備を大人たちが見れば、ゲームのネガティブなイメージを払拭するきっかけになるかもしれない。ただ、普段ゲームに親しみのない家族や学校の先生などが観戦するに際して、ルールが伝わりづらい、という課題は残った。
また、選手たちは口々に「来年もあったら参加したい」と期待していた。サードウェーブと毎日新聞は期待に応えるかのように、「全国高校eスポーツ選手権」を来年も開催すると発表。部門は、今回と同じく「ロケットリーグ」と「リーグオブレジェンド」で実施する予定だ。追加の部門は未定だが、高校生向けのeスポーツ大会に適したタイトルを探し続けるという。
開催時期は「ロケットリーグ」が8月、「リーグオブレジェンド」が11月。「ロケットリーグ」については、4月22日にエントリーを開始する。また、あわせてゲーミングPCの貸し出しプログラム「2019年度 eスポーツ部 発足支援プログラム」についても、近日発表する。第1回大会は、エントリー終了後も問い合わせが多くあったという。次回は、今回よりもさらに多くの学校が参加することになりそうだ。今後の展開に注目したい。
「第1回 全国高校eスポーツ選手権」は、eスポーツを文化として根付かせることを目的としたeスポーツ大会。決勝大会には、2018年末までに実施されたオンライン予選を勝ち抜いた、8校(1部門4校)が進出した。
初日の「ロケットリーグ」には、横浜清風高等学校「Charlotte」、阿南工業高等専門学校「Kamase dogs」、佐賀県立鹿島高等学校「OLPiXと愉快な仲間たち」、大分県立鶴崎工業高等学校「雷切」。2日目の「リーグオブレジェンド」には、横浜市立南高等学校「The Grateful Feed」、N高等学校 心斎橋「KDG N1」、岡山県共生高等学校「eスポーツ部」、東京学芸大学附属 国際中等教育学校「ISS GAMING(ISG)」が出場した。
大会の開催を発表してから約半年間、選手たちは「これまでにないほど真剣に」練習を重ねてきたという。時にはチーム内で衝突したり、ゲーム中に暴言が出たりすることもあったそうだ。しかし、大会では各校とも練習の成果がうかがえるチームワークを披露。どの試合も目を放せない名勝負で、会場いっぱいの観客は、勝負の行方にハラハラしながら、時には歓声をあげながら観戦していた。
大会の結果は次の通り。「ロケットリーグ」部門に参加した60校の中で初代優勝校に輝いたのは、佐賀県立鹿島高校「OLPiXと愉快な仲間たち」。93校が参加した「リーグオブレジェンド」部門で初代優勝校に輝いたのは、東京学芸大学附属国際中等教育学校「ISS GAMING」だった。
印象に残ったのは、「リーグオブレジェンド」部門の準決勝で敗れた横浜市立南高等学校「The Grateful Feed」の試合後インタビューでの一幕。大会の感想を聞かれた「RYUNAR」選手が述べた、「試合に負けて悔しいが、このチームで戦えたこと自体が最高の青春だった」というコメントだ。
今回の大会は、照明や映像、ドライアイスの煙、解説・実況、音楽ライブ、エンディングムービーなど、豪華な演出が盛りだくさん。選手の入場時は一人一人を写真と名前で紹介した。会場は幕張メッセのホール1の半分で、観客席はほぼ埋まっている状態だ。さらに、映像・写真用のカメラがずらりと並び、選手に注目している。そのような会場で、練習を重ねた仲間と一緒に歓声を浴びながら、家族や友人の応援を得て試合をすること。それ自体に栄光があった、という思いが込められていた。
こうしたイベントが高校生ゲーマーを刺激し、また別のイベントなどに参加するようになれば、日本のeスポーツ熱の高まりはさらに加速する。高校生の真剣な姿や整った大会の運営・設備を大人たちが見れば、ゲームのネガティブなイメージを払拭するきっかけになるかもしれない。ただ、普段ゲームに親しみのない家族や学校の先生などが観戦するに際して、ルールが伝わりづらい、という課題は残った。
また、選手たちは口々に「来年もあったら参加したい」と期待していた。サードウェーブと毎日新聞は期待に応えるかのように、「全国高校eスポーツ選手権」を来年も開催すると発表。部門は、今回と同じく「ロケットリーグ」と「リーグオブレジェンド」で実施する予定だ。追加の部門は未定だが、高校生向けのeスポーツ大会に適したタイトルを探し続けるという。
開催時期は「ロケットリーグ」が8月、「リーグオブレジェンド」が11月。「ロケットリーグ」については、4月22日にエントリーを開始する。また、あわせてゲーミングPCの貸し出しプログラム「2019年度 eスポーツ部 発足支援プログラム」についても、近日発表する。第1回大会は、エントリー終了後も問い合わせが多くあったという。次回は、今回よりもさらに多くの学校が参加することになりそうだ。今後の展開に注目したい。