PCで編集した写真をアップロードして、それをスマートフォンで確認した時に、編集時の色と違って表示されていた経験はないだろうか。studio9の中原一雄氏は、「原因の一つとして、見る環境に合わせて編集していないことが考えられる」と話す。その解決策として、作業環境で気を配りたい三つのポイントを提案する。
CP+2019のBenQブースで開催したセミナーで、中原氏は、「作業環境において基本となる液晶ディスプレイは、広色域と色のコントロール性能に着目してほしい。加えて、ほかにも機材を揃えることを考慮したら、コストパフォーマンスにも注目したい」と語る。
広色域については、「色域の広いAdobe RGBのカバー率が高い方がいい」という。幅広い色に対応していれば、その分対応できる相手の視聴環境も広がる。WEBで使われているsRGBをカバーするだけでは、印刷やスマートフォンで見る際など、対処しきれない場面が出てくるのだという。「RAWデータはsRGBよりも広い色を記録しているので、表現の幅を広げるためにも、対応する色域は広い方がいい」(中原氏)。
色のコントロール性能は、ハードウェアキャリブレーションに対応しているかどうか、が重要だ。出荷時には調整されて正確な色味を表示しているものの、使っているうちに色はずれてしまう。また、プリント評価するなら、自分の作業環境の環境光の色にあわせたモニター調整が必要になる。
モニターは遮光フードを付けていれば光源の影響は受けないが、プリントした写真は反射する光で色が変わってしまう。この差をディスプレイ側の調整で埋める作業がキャリブレーションだ。ハードウェアキャリブレーションの特徴は、PCからの信号を100%生かせること。別売りのキャリブレーターは必要だが、専用アプリに従って操作するだけで簡単に実行できる。
コストパフォーマンスについては、「広色域、ハードウェアキャリブレーションを備えて、かつコスパに優れているのは、BenQのカラーマネジメントモニターSW/PVシリーズ」だという。同シリーズはクリエイター向けの機能を備えつつ、サイズは24インチから32インチまで、価格は約5万円~20万円までラインアップしている。
また、中原氏は、「Macならカラーキャリブレーションは要らない、と考えている人がいるが、必ず時間経過によって色味は変わってくる」と指摘。ほかにも、「10bitのデータを編集するような状況でなければ、GPUの性能はそれほど気にしなくていい」など、中原氏がよく目にする誤解を解きつつ、カラーマネジメントディスプレイの大切さを説いていた。
CP+2019のBenQブースで開催したセミナーで、中原氏は、「作業環境において基本となる液晶ディスプレイは、広色域と色のコントロール性能に着目してほしい。加えて、ほかにも機材を揃えることを考慮したら、コストパフォーマンスにも注目したい」と語る。
広色域については、「色域の広いAdobe RGBのカバー率が高い方がいい」という。幅広い色に対応していれば、その分対応できる相手の視聴環境も広がる。WEBで使われているsRGBをカバーするだけでは、印刷やスマートフォンで見る際など、対処しきれない場面が出てくるのだという。「RAWデータはsRGBよりも広い色を記録しているので、表現の幅を広げるためにも、対応する色域は広い方がいい」(中原氏)。
色のコントロール性能は、ハードウェアキャリブレーションに対応しているかどうか、が重要だ。出荷時には調整されて正確な色味を表示しているものの、使っているうちに色はずれてしまう。また、プリント評価するなら、自分の作業環境の環境光の色にあわせたモニター調整が必要になる。
モニターは遮光フードを付けていれば光源の影響は受けないが、プリントした写真は反射する光で色が変わってしまう。この差をディスプレイ側の調整で埋める作業がキャリブレーションだ。ハードウェアキャリブレーションの特徴は、PCからの信号を100%生かせること。別売りのキャリブレーターは必要だが、専用アプリに従って操作するだけで簡単に実行できる。
コストパフォーマンスについては、「広色域、ハードウェアキャリブレーションを備えて、かつコスパに優れているのは、BenQのカラーマネジメントモニターSW/PVシリーズ」だという。同シリーズはクリエイター向けの機能を備えつつ、サイズは24インチから32インチまで、価格は約5万円~20万円までラインアップしている。
また、中原氏は、「Macならカラーキャリブレーションは要らない、と考えている人がいるが、必ず時間経過によって色味は変わってくる」と指摘。ほかにも、「10bitのデータを編集するような状況でなければ、GPUの性能はそれほど気にしなくていい」など、中原氏がよく目にする誤解を解きつつ、カラーマネジメントディスプレイの大切さを説いていた。